甲府市自治基本条例をつくる会

自治基本条例
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甲府市自治基本条例(議会案)

出典は甲府市ホームページ、「議会に関する自治基本条例案について」です。条文番号は「意見募集案」に合わせてあります。

 平成18(2006)年12月13日の定例会終了後、市議会全員協議会が開かれ、「議会に関する自治基本条例(案)」について協議を行い、全会一致により同意を得ました。この結果を受け、12月14日に「議会に関する自治基本条例(案)」を宮島市長に提案いたしました。

第4章 議会と議員

第13条 (市議会の役割と責務)
市議会は、住民の直接選挙により選ばれた議員で構成する議事機関であり、執行機関の市政運営を監視し、及び抑制する機能を有します。
2 市議会は、法令や条例で定める権限を行使し、及び政策論議・立法活動の充実を図ることにより、市政の発展及び市民の福祉の向上に努めます。
「解 説」
・議会は、住民を代表する議員によって構成された「議事機関」であり、条例の制定・改廃並びに予算・決算等の議決により意思を決定するとともに、執行機関の市政運営が適正に執行されているか監視及び抑制する機能を盛り込みました。
「解 説」
・議会に与えられている権限については、議決権のほかに調査権・同意権・監査の請求権・請願の受理などの法令によるものがあります。また、条例で議決すべき事項を定めることができます(地方自治法第96条第2項)。
これらの権限を行使して、議会における政策論議を深めるとともに、常に市民全体の福祉の向上を図るという幅広い視点に立って、実質的な審議を尽くすことが大切であります。
また、議会はその活動にあたって常に市民の意思を把握し、その意思を反映するように条例(果実)を議決するという立法機能を盛り込みました。
第14条 (情報の共有と説明責任)
 市議会は、積極的に情報を提供することにより、市民との情報の共有を図るとともに、市民への説明責任を果たします。
「解 説」
・議会の情報公開については、本市の情報公開条例に基づいて実施されています。
議会の会議等については、本会議のほか臨時会、常任委員会、特別委員会、全員協議会など議会が主催する全てのものであります。
この議会が保有する情報については、CATVの放映、会議録、議会だより、ホームページなどの情報を積極的に公開することによって、市民との情報の共有化を図るとともに、これら議会情報の周知、提供を市民にわかりやすく説明責任を果たす機能を盛り込みました。
第15条 (市民参加と活性化)
 市議会は、市民の傍聴を積極的に受け入れ、市民との直接対話の場を設けるなど、市議会への市民参加を推進し、市議会の活性化を図り、開かれた市議会を目指します。
「解 説」
・開かれた議会については、市民の権利としての傍聴権、請願権等の積極的な活用、委員会における公聴会制度、参考人制度の活性化を図るとともに、重要な市政課題等に対する市民との地域対話の場を提供するなど、市民参加を推進する機能を盛り込みました。
第16条 (議員の責務)
 市議会の議員は、市民の代表者として品位と名誉を保持し、自己研鑽に努めるとともに、常に市民全体の利益を行動の指針とし、誠実に職務遂行に努めます。
「解 説」
・議員については、甲府市全域を代表する代弁者(人材)と位置づけて議員の資質の向上を図るとともに、議会機能の充実・強化に向けて議員の政策立案能力を高め、‘いわゆる,審議能力、政策調査・政策提言能力等の向上を図る機能を盛り込みました。
第17条 (議長の責務)
 市議会の議長(以下「議長」といいます。)は、誠実かつ公正な職務遂行に努めるとともに、民主的かつ効果的な議会運営を行うよう努めます。
2.議長は、議員と事務局職員の協働による円滑な議事運営を進めるとともに、市議会の事務局職員の知識と能力の向上を図るよう努めます。
「解 説」
・議長の責務については、議会を代表する責任者として、円滑な議会運営が運ばれるように職責を盛り込みました。
「解 説」
・議会における政策立案機能を高めて行く上では、議会事務局の法制能力の向上や議員の調査活動をサポートする職員の強化が不可欠であり、議長のリーダーシップのもと、議員と事務局職員の協力によって、円滑な議事運営を推進し、併せて職員の知識と能力の向上が図られるように努力規定を盛り込みました。