行政・議会・くらし

環境問題とゴミ処理

甲府市ホームページでは、暮らしの便利帖 >> 「環境・道路」 のページに「ごみ処理」について情報があります。
くらしの情報 >> 「環境・ゴミ 」 には収集日程などの情報があります。

ごみを分別して出すことは何処でも当然になっていますから、居住地自治体ではどのような分別方法が採用されているかを確認することは必要です--甲府市では「ごみの分別方法」のページがあります。「平成21年10月1日から指定ごみ袋制度がスタートしました。」については下記にまとめてあります。

ごみが収集される日程については、平成22年度ごみ収集日程一覧表(住所別)がありますが、これは年度が変わるとリンクも変わりますので注意してください。
ごみを出す場所(集積所)については自治会が管理していますので引っ越したらご近所の方などに確認することが必要です。分別されたごみにより場所が異なる場合があります。
自治会とのお付合いは土地により異なるようです。甲府市サイトには今のところ公式な情報はありませんので私が手に入れた「甲府市自治会のしおり」などをご参照ください。

このページは以上のような実務的な5W1Hでは無く、環境問題を基本にごみ処理について甲府市ではどのように行政されているかを考察したものです。

2010年度・市民1人1日当たりの生活系可燃ごみ排出量の目標 : 480 g

ごみ焼却施設・甲府市環境センター

ゴミ焼却場は甲府市環境センターにあります。甲府市リサイクルプラザもここにあります。『限りある資源を有効に活用する「廃棄物循環型社会」を実現するため、ごみ処理施設の一環として建設された環境総合教育施設』(甲府市Home > くらしの情報 > 環境・ゴミ > 施設紹介 > リサイクルプラザ

地元とは2015年3月を使用期限とする約束でしたが、笛吹市境川町に計画中の処分場の操業開始が2年間遅れるとのことから、甲府市ゴミ焼却場の使用期限を2年間延長して2017年3月までとすることに、地元が同意されたと報じられました。(2010.12.10 UTY県内ニュース

処分場

甲府市西高橋町・蓬沢町に現在埋立中(平成15年4月~)の甲府市焼却灰処分地は、「平成21年度をもって埋立完了となります。」とのことです。埋立状況:埋立率98.37%(平成21年12月31日現在)『埋立完了後の環境センターから排出される焼却灰などは、全量を県外で処分することになります。このことにより、平成22年度からは処分経費が本年度より増加することが見込まれます。』

「2003年3月31日 甲府の最終出口は何処か 」でこの処分地の開設について読んでいました。今後の問題への対応については「新たな処分施設を求めて」に詳しい情報がありますが、甲府・峡東地域ごみ処理施設事務組合が関係しています。しかし計画中のこの処分施設も焼却灰などの最終処分は県外に依存することになるようです、引き続き確認していくつもりです。【2010年01月15日 記】

甲府市指定ごみ袋

「広報こうふ 2010年12月号」「指定ごみ袋導入後のごみ排出状況」という記事がありました。以下、要点のみ引用しておきます。

『指定ごみ袋を導入してから1年間(平成21年10月~ 22年9月)の一般家庭の燃えるごみの排出量は 36,530 tでした。指定ごみ袋導入前の1年間(平成20年10月~ 21年9月)と比べ、3,739 tの減量になりました。
また、燃えるごみの量が減り、ミックスペーパーの回収分が増加したことにより、二酸化炭素の排出量が、5,919 t削減されました。これは、家庭からの二酸化炭素排出量に換算すると1,174 世帯分に相当します。』

『市では2010年度、市民1人1日当たりの生活系可燃ごみ排出量の目標を 480 gに定めています。これは、国の第2次循環型社会形成推進基本計画で設定された目標値をもとに定めた値です。
市民の皆さんのご理解・ご協力により、指定ごみ袋導入後の排出量は 504 gとなり、導入前の 556 gと比べて 52 g減となりました。目標値まであと 24 gです。さらなるごみ減量にご協力ください。』

指定ごみ袋導入に際してメリットとして強調された他都市からの持ち込みを防ぐという効果はどのように推定されたかはわかりません。
3,739 t / 12 月 = 315 t/月 の減量です。
一般家庭の燃えるごみ排出量 36,530 t / 365 日 = 100 t/日
100 t / 504 g が甲府市人口 198,614 人(世帯数 85,859)-平成22年11月1日現在-と整合しています。
他都市からの持ち込みが排除されたので、504gを480gにするのは甲府市民の意識と分別などの努力に関わることになります。経済環境が上向くと家庭ごみの排出が増える可能性も考えねばなりません。私は貧しい生活なので排出ごみは少ないです。
甲府市指定ごみ袋の生産量推移などコスト面も知りたいデータです。

制度がスタートして初めて燃えるごみの収集日となった10月1日と2日の2日間で出されたごみは8万6000袋余りで、このうち93%が指定の袋だったということです。 甲府市では制度は順調に滑り出しているとしていますが、指定のごみ袋が使われている割合は収集所によってばらつきがあるということです。 このため市では今後、指定の袋が使われていないケースが多い収集所を重点的に巡回し、指定の袋で出すよう呼びかけることにしています。(2009年10月11日 NHK山梨のニュース
平成21年度環境にやさしい買い物キャンペー
指定ごみ袋販売店表示
甲府市ホームページで指定ごみ袋制度に関するお知らせ
指定ごみ袋販売店一覧
指定ごみ袋説明会の日程及び資料について(PDFファイルの8・9月は予定となっていますがこれは確定です)

『現在本市のごみ量が多い理由の一つとして他市町からの持込みがあります。これを防ぐための指定袋であり、本市の指定袋だけが出されている集積所にはその他の袋で出すことが出来にくくなり、ごみの量が減ることが期待できます。』
意見募集の結果 「指定ごみ袋」市民意見及び市の考え方-PDFファイル-)

指定ごみ袋及びごみ処理券は、表示のある市内のスーパー、ホームセンター、ドッラッグストアー、コンビ二、個人商店などで9月1日から販売されます。

2009年06月30日、「甲府市指定ごみ袋の作製、保管及び配送等業務委託の入札結果について」が掲載されています。

件名 契約方法 落札業者 落札金額 入札日
甲府市指定ごみ袋作製、
保管及び配送等業務委託
(東・北・中央ブロック)
公募型指名競争入札 (株)ヤマゲン 120,776,250円 平成21年6月24日
甲府市指定ごみ袋作製、
保管及び配送等業務委託
(西・南ブロック)
公募型指名競争入札 大成プラスチック工業(株) 130,725,000円 平成21年6月24日

※落札金額・・・契約は単価契約となりますので、本市の計画枚数に基づき積算した入札金額により、落札した額を表示しております。
【問い合わせ先】環境部 環境総室 総務課 TEL : 055-241-4311

指定ごみ袋説明会
甲府市ホームページ広報-指定ごみ袋説明会の日程及び資料について 2009年6月18日付けで説明資料が更新されています。それ以前に入手された方は異同をご確認ください。
甲府市広報8月号によりますと8月と9月の説明会予定は確定しています。

2009年06月02日、公告 公募型指名競争入札の公告(指定ごみ袋作製・保管・配送等業務委託)
事業期間は平成21年度(10月実施)~23年度(24年3月31日まで)の3か年
業務概要
 (ア)指定袋及びごみ処理券の作製・保管・配送
 (イ)ボランティア袋の作製・保管・配送
 (ウ)市民配布用セットの作製・保管・配送
(ア)(イ)(ウ)について「東・北・中央ブロック」と「西・南ブロック」の計画枚数は同数です。

市民配布用セットは、燃えるごみ袋( 大・中・小)・燃えないごみ袋( 大・中・小)・ごみ処理券の各1枚、計7枚のセットです。
全市合計で平成21年度分9万、22年度分2万、23年度4万セット
甲府市の世帯数は84,721(平成21年6月1日現在)ですから、ゴミを排出する単位として登録世帯以外にアパート住まいの学生さんなど多様な単位を含めて算出されています。21年度以後に甲府市に参入される住民についてもこの見本セット配付が考慮されています。
これについては指定ごみ袋製造受託業者が配送まで担当する契約です。

ボランティア袋(街の掃除などをなさるボランティアさん達に無償提供する)は45ℓ袋で平成21年度分20万、22年度分40万、23年度60万枚です

種別 種類 計画枚数(単位 : 枚)市合計
平成21年度 平成22年度 平成23年度
燃えるごみ袋 10ℓ(小) 700,000 1,000,000 1,000,000 2,700,000
20ℓ(中) 2,600,000 3,000,000 3,000,000 8,600,000
広告あり 45ℓ(大) 6,000,000 7,000,000 7,000,000 21,200,000
広告なし 1,200,000
燃えないごみ袋 10ℓ(小) 200,000 300,000 300,000 800,000
20ℓ(中) 400,000 500,000 500,000 1,400,000
広告あり 45ℓ(大) 1,000,000 1,200,000 1,200,000 3,600,000
広告なし 200,000
ごみ処理券 シール券
75 X 140mm
600,000 700,000 700,000 2,000,000
ボランティア袋 45ℓ 200,000 400,000 600,000 1,200,000
平成21(2009)年6月3日「公募型指名競争入札」公告のPDFファイルには、次のように書かれていました

2 競争入札参加資格
甲府市における物品の競争入札参加資格の認定を既に受け、次に掲げる条件をすべて満たす者であること。
(1)甲府市内に本店がある者であること。
(2)甲府市仕様書の定める指定袋及びごみ処理券を確実に作製、又は調達するとともに、自ら保管して甲府市登録販売店からの発注に応じて配送できる者であること。
(以下略)

「公募型指名競争入札参加申請書」では添付書類が必要だったようです。

※入札参加資格確認資料
(1) 指定袋・ごみ処理券の作製工場の名称・所在地・作製能力・ごみ袋納入実績等
(2) 調達の場合は、調達先からの作製履行確約書
(3) 保管・配送計画(保管場所の明記、車両及び人員等の配送体制など)
(4) 地域への貢献状況

私はこういう公的な入札制度についても何も知りませんので毎年度末に報告されるであろう実績と比較するためにこのページに引用しました。

指定ごみ袋のリサイクル、すなわち3か年の契約が終わって売れ残りが出たら素材に戻して他都市のごみ袋に回せるのかな。印刷してあるとリサイクルが面倒かな、だから単価も高くなるのかな。
他都市も単価契約でみなさんうまく動いているのかな。動いているはずだ、一般市販品より高い独占価格設定の独占供給なのだから、これで損失が出たらビジネス失格だ。いつの時代も損するのは愚かな市民だけ。

指定ごみ袋導入の決定

指定ごみ袋を導入する事が決まったようです。「周辺都市で導入されたら甲府市に不当に持ち込まれるごみ袋が増えたので甲府市でも導入するのだ」との理由も語られました。こういう問題の解決は性悪説に則って行なう以外に方法が無い実に情けないとしか言いようがないので、この問題のフォローはこれで終わります。・・・2009年02月18日

『現在本市ではどんな袋でも半透明か透明であればごみを出すことが出来ます。周辺の市町の住民が通勤途上などに本市のごみ集積所にごみを出していく姿が見受けられます。本市でも指定袋を導入すれば、本市の指定袋だけが出されている集積所にはその他の袋で出すことが出来にくくなりごみの量が減ることが期待できます。また、レジ袋の無料配布が中止された今、市民の皆さんは市販のごみ袋を購入してごみを出しています。
市販の袋と指定袋の価格差は最も大きい45リットルの袋で5円ちょっとであり、年間で700円強1か月では60円ほどの負担増になります。指定袋の導入によりごみの量が減り、処理費も減ることになり不要になったお金を教育費や福祉の分野に使うことが出来ますのでご理解下さい。』(「指定ごみ袋」市民意見及び市の考え方)

ノーレジ袋推進は良かった事ですが、この指定袋問題は下にリンクした小塩勝男さんのような専門業者側からの意見も考慮されず、同様に環境という大きな括りで考えれば、小さいロットの指定ごみ袋が全国自治体に在庫される事で、ごみ袋製造に消費される資源総量としては増大するという矛盾した結果になるのではないかという大きな問題も検討されたとは思えないのです。
これまで民間の努力で良質なごみ袋が安くなり、民間の意思と努力で減量もできるはずのところが、同じ民間のしわざ故に行政が民間を規制する方向が強まる、私は甲府市だけの問題とは考えていません。しばしば民度と呼ばれるものが実は脆弱なものに過ぎないのだ、私の専門で言えばインターネット・セキュリティの問題と同じ・・・

甲府市はパブリックコメント-募集の結果(指定ごみ袋の導入について)を公開しました。
2008.12.18 甲府市指定ごみ袋、パブコメの結果(ブログ記事)

○指定ごみ袋の導入について説明し市民の意見を聞く公聴会が下記の通り開催されました 2008年-
9月29日(月) 東公民館    午後7時~8時30分
  30日(火) 西公民館    午後7時~8時30分
10月1日(水) 北公民館    午後7時~8時30分
  2日(木) 南公民館    午後7時~8時30分
  3日(金)総合市民会館  午後1時30分~3時

甲府市は平成20年9月8日(月)~10月7日(火)(必着)で指定ごみ袋の導入について意見を募集しています。
 2008年7月11日、第8回甲府市廃棄物減量等推進審議会
 生活系一般廃棄物の減量化促進施策について(答申)PDFファイル(814.50 KB)

自治体が専売制を助長? 「民業圧迫」切実な声も(ごみ袋ニュース 2009年 「生活産業新聞」4/21号記事の転載です)
『指定袋の論点整理 』(2005年2月24日 改訂)指定ごみ袋を考える会 小塩勝男さんの記事です
ここは指定袋導入を検討する某県某市の審議会。
ごみ袋ニュース一覧が便利な索引です
 これらの記事のホームページは「指定ごみ袋を考える会事務局」が運営している「ごみ袋ニュース」、事務局は日本サニパック株式会社に置かれています。

2008.07.24 甲府市廃棄物減量等推進審議会甲府市指定ごみ袋の有料化答申を出しました
第8回甲府市廃棄物減量等推進審議会 (1)指定ごみ袋選定モニターアンケート結果について、(2)答申案について
第7回甲府市廃棄物減量等推進審議会 指定ごみ袋の導入について
第6回甲府市廃棄物減量等推進審議会 レジ袋と指定袋の整合のための協議について

ノーレジ袋の推進

ノーレジ袋の推進(山梨県庁サイト、環境創造課-ごみ減量化推進担当-にあるホームページ)

レジ袋、1世帯234枚辞退 山梨県推進協、有料化から1年(2009年08月15日 日本経済新聞甲信越版)
今年6月のマイバッグ持参率は87%で、月別平均では85%だった。観光や帰省で県外からの顧客が増える1、8、11、12月は持参率が停滞する傾向にあり、県民以外への働きかけが課題だ。 事業者へのアンケートでは、55%が「売上高への影響はなかった」と答えた。71%は「総合的にプラス」と評価し、環境意識の高まりや経費削減を理由に挙げた。一方、レジを通らずに出て行く客を見分けにくくなるなど「防犯対策が課題」とする企業も多かった。

平成21年2月16日~4月15日、「マイバッグ等の持参促進及びレジ袋削減に関する協定」第3回参加者募集
平成20年9月17日~10月3日、第2回参加者募集

マイバッグ等の持参率-レジ袋削減効果等の集計結果 平成21年3月の集計結果(累積データのPDFファイル)
山梨県庁広報-レジ袋無料配布の中止について リリース日:2008年7月2日
有料化を実施するお店とレジ袋の販売価格-やまなしエコジャーナル 2008年6月30日掲載

「スーパーのレジ袋はどんどん貰って使おう」 2008/9/18 「末期高齢者憲坊法師のなんでもありの徒然草」、これは武田邦彦の著書を紹介しているブログ記事です。武田邦彦氏については「新・まったけ日記63―『エコ批判』武田邦彦教授に公開質問状~週刊文春から転載―」 2009/2/5 が参考になります。武田邦彦(中部大学)がご本人のサイトです。

私はここから学んだ

野中一二議員のホームページでは、環境レポート--ブログでは、[環境]カテゴリーをご参照ください。

「甲府・峡東地域ごみ処理施設事務組合議会」が発足しました。これは2007年3月27日の「こんな時期でも公務は続く」に書かれています。「こんな時期」というのは4月15日告示される甲府市議会議員選挙が現実には始まっているという意味だと解釈しました。私も新聞記事などでこのごみ処理に関連する情報を確認しましたので、笛吹市の最終処分場というブログ記事にしています。
甲府市についてはWebページからおよそ理解していますが、山梨県内各自治体のごみ処理がどのように実施されているのかについては今後の課題です。

平成18(2006)年9月定例会、21日に質問登壇しました。質問予稿として掲載されています。テーマは二つ、下水道事業と「花の都構想」です

コンポスト「甲州有機」 2006年02月03日、全く偶然に訪れた甲府市平和通り角にある「県民情報プラザ」で初めて実物を見ました。いつも何かのイベント展示をしている平和通りに面した一角です。その時も環境関係の展示のようでしたが、別な用事で出かけましたので、時間が押していて写真だけで終わり。

甲府市には地域リサイクル製品としてコンポスト「甲州有機」があります。1袋20kgと5kg入りがあるようですが値段は確認忘れました。該当記事を探せませんので写真のみ掲載しておきます。

コンポストについては野中一二さんが「ごみの視察」で山形市下水道部、山形市浄化センター 2005年8月03日
山梨県 豊富村の事例 2005年7月5日
新政クラブ会派視察報告では信濃川下流流域下水道長岡浄化センターで言及されています。仙台市堆肥化センター視察では甲府市のコンポストにも言及されています。もっとずばりの写真入り記事があったような気もするのですが、「メールマガジン」だったかな?・・・。
議会質疑の記録(平成16年6月7日)などを拝見すると、下水汚泥とか生ごみの処理としては未利用エネルギー活用としてのバイオマス発電などについて熱心に研究、提言されているように思えます。

「甲州有機」はまさに地産品ですね、採算が難しいらしいですがどこかに輸出(県外販売)してるのかな?

2005年7月末から8月はじめにかけて、東京ビッグサイトの下水道展と山形市の視察に行かれました。山形市は下水道浄化センターと駅前の区画整理事業です。「暑いから出かけたく無い」と仕事場に閉じこもっている「勝手な」私とは違って本当に活動家の野中議員でした。
2005年7月5日、久しぶりにゴミ問題の視察に出かけられ、「とよとみクリーンセンター」という記事になりました。『よく考えてみたら、この事例は昔あった事例ですね。それの近代版、いわゆる肥溜め、田畑の脇にあったやつですね。』と「あんしん掲示板」にお書きになりましたが、伝統的な土(自然)に密着した方法が新しい科学技術で甦ることって、最も環境にやさしい方法なのかも知れません。もちろん規模、処理量と経費が問題ですが、集めて一括処理するというのでは無く、その場所々で自分たちで処理できるためには、そういう処理が可能なような「物を作り売ること」、すなわち生産する企業の姿勢も問われるのだと感じます。以前、掲示板でもお書きになったのですが、IT社会の進行に伴う各種のチップ(ICとかの半導体などの微小部品、タグなど、重金属とか含む)がITゴミになった時の問題を思わずにはいられません。

野中一二さんの視察記事の蓄積は「環境レポート」にリストされています。

[↑]

ゴミ処理・環境問題を「心の問題」と言い切るのは

(2003年)4月16日の集会で、「地球には今人口何人か」という質問を投げかけることから、この方のスピーチが始まりました。この3月に、ある中学校で講義をした時の話からです。生徒達から61億人という答えを引き出すと、「それでは、人類が他の動物と同じように生きていたら、この地球には何人まで住んでいられるか」という質問を、次にしたそうです。生徒たちから回答は無い、答えは「3億人」。すなわち地球の生態系で自然に生きていられる人類の数は3億が限度だという事なのです。そこに60億以上いるのですから、その分だけ地球に負担を掛けている、「どうしたらよいのですか?」と生徒たちは答えを求めました。「20倍の人口がいるのだから20倍努力しなくちゃならない」とこの方は答えたそうです。

それでは、何に対して20倍努力するか、それを会場に集まった方々にも説いたのです。

  1. 物を長持ちさせ、大事に使ってください。
  2. ペットボトルなど容器の種類を減らす、日本では5万種類、ヨーロッパでは2千種類という差があるそうです。種類の多さは、ちょっとした違いで衝動買いを誘うことから来ているという。そんな衝動買いをしない。
  3. 買物ではマイバッグに協力する。

なんだ、それだけか、と思います。それだけなんですね、心の問題、気持ちの持ち方で減らすしか無い、生きている限り終わりが無いことです、そう説かれました。

政治家がごみ問題を語る時には、ごみ焼却場建設、最終処分場建設、清掃事業の民間委託・・・全てハードが絡んで来る話になるのが普通でしょう。それは不要な物を廃棄して目の前から消し去るためにはどうするか、という物理的な手段(ハード)の問題です。しかし、この方の視点と進め方は少し違うようです。ホームページにまとめられている「ごみを考える」からたどっていくと、自分の手から離れた物を「ゴミ」として何処かで焼き捨てたり埋めたりして、我々の目の前から消し去って終わり、と言うのでは無いのですね。「ごみをいただきます」という小冊子のタイトルのように、「ごみは生かせば資源」という考え方に進化していると思えるのです。詳しいことは知らないのですが、「ごみをいただきます」が学校の教材でも使われているという話です。

活動が時系列で整理されている、「ごみを考える」この方の活動記録を見ると、市議になった直後から全国を回って現場のごみ処理技術の研修を続けられたようです。更に「答えのないシンポジウム」のタイトルで3回、ごみや環境について専門家を招いた講演会を「無尽会」というグループのみなさんと一緒に開催されています。そんな経過から得た成果を「ごみをいただきます」という小冊子でまとめ、その中では、「なぜ今ごみなのか」として、

『これからの地方分権が進む中でも特に重要になってくるのがこのゴミ問題という認識があったからです。また政府の基本方針で市町村合併が問題になっていますが、ここでもゴミの問題がクローズアップされております・・・』

というように、今も続く県内各地での市町村合併と処理施設に関係する問題が提起されています。

「専門的な知識はなくとも、一定の見識の元に意見を述べればいいと思います。」と、この方は言われたのですが、その見識はかなりの専門的な勉強を経てはじめて得られるものですから、時には常識(良かれと思う世間一般の考え)と違った結論として発せられることがありますね。この事が、ひとつ事にのめり込んだ人々にとっては「目のカタキ」のように感じられる可能性はある。集会でも「一番大きなゴミは、私だと言われている」と話して会場の笑いを誘っていました。

それを感じたのが、「甲府市太田町の遊亀公園の池をEM菌で浄化」というニュースが「あんしん掲示板」で話題になった時です。3月中旬でした。EM菌のことは既に「EM菌とケナフ」という項目で「ごみをいただきます」の中に書かれています。

地方にはそこに一番適した菌が自然にあり、「醗酵・腐敗」といった作用をしているのです。もしぜんぜん違う菌を持ってきてこのことのために使うと言うのなら、自然界の力を壊してしまう事になりませんか。

市の専門職やご担当の方々と議会、議員が議論を重ねて、最適な方法を見つけ出す、それが出来ることが「市民に代わって議論させる議員」として大切な力だと思います。市議会の視察で出かけた「仙台市堆肥化センター」の訪問記にも、面目躍如の記録が残っています。
同様なことは「生ごみ発電」の導入提案にも現われていると感じます。

今後は行政でもNPOの活用や連携活動が多くなると思います。NPO(特定非営利活動法人)のメンバーはそれぞれに専門的な知識の豊富な方々です。しかし、全てOKではない、それをチェックしていくことも議会、議員の仕事になるのです。

ゴミ問題を公共事業絡みの問題としてのみ捉えるのではなく、ごみ処理のハードについて最新の技術を理解できる研鑽を重ね、その上で「ごみは活かせば資源」という見識に達した上で、ごみ問題を「気持ち、心の問題です」と言い切れるのだと理解したい、それがこの方の「ごみを考える」ホームページを追っかけて来た私の結論です。
このページはここで終りにします。さて、マイバッグ持ってスーパーに出かけようかな。