東日本大震災と原発震災

山梨県の液状化マップ、2005年版

山梨県東海地震被害想定調査報告書 平成17年より

山梨県の液状化マップ
2013年03月27日に「東海地震による液状化危険度マップ(平成25年3月)」が公開されましたので・・・液状化マップ 2013

◇ 企業防災のページ(内閣府防災担当)地方公共団体(都道府県)での被害想定
◇ 長野県 長野県地震対策基礎調査について(最終更新日■2002年6月23日 )
◇ 神奈川県 神奈川県地震被害想定調査報告書-概要版-(1999年8月の情報です。)

◇ 内閣府防災情報のページ 中央省庁業務継続計画 > 都道府県による地震被害想定結果(概要) > 山梨県(2010年6月8日作成のPDFファイル 1,684 KB)

「第二次やまなし防災アクションプラン」より
第二次やまなし防災アクションプラン
2011年9月14日素案発表、2012年3月策定

2011年9月15日 読売新聞山梨版で、「災害時、情報収集を強化 県が素案 今年度末正式策定へ」 との記事がありました。ここに、『県内の液状化しやすい地域をまとめた「液状化危険度マップ」を12年度までに作成、公開するほか、・・・』と記されていたのが疑問でした。
日本経済新聞でも9月15日記事で、山梨県、震災教訓に防災計画を刷新 として『12年度に「液状化危険度マップ」を作製し、13年度から県のホームページで情報提供する。』と書かれています。

私が甲府に来てネットから情報を得ている時に、山梨県のハザードマップについてどこかで読んだことがあり、液状化についても阪神淡路大震災の被害から広く知られるようになった事なので、山梨県がこれまで何も公表してこなかったはずはないのです。これから始めるとも読める報道には疑問を感じました。

内閣府防災情報のページ-国の地方支分部局における業務継続計画 で 「3 都道府県による地震被害想定調査結果(概要)」から「山梨県」を確認すると、「図 4-5 総合評価結果の液状化危険度分布図」(上に引用した図)が掲載されていて、「山梨県東海地震被害想定調査報告書 平成17年」 があることが分かりました。

この報告書は山梨県総務部防災危機管理課で公開されている山梨県東海地震被害想定調査(更新日:2009年2月6日)から、第2編 地震動・液状化の想定--「総合評価 (PDF:1,960KB)」 を開くと引用した図を確認できます。

4.3 総合評価
 上記の総合結果を、図 4-1~図 4-5に示す。
 震度分布の総合結果を大きくみると、ほぼ東西に同レベルで、南が高く、北が低い傾向があり、県南部にあたる南部町及び身延町南部に震度6強が、県中南部にあたる南アルプス市、甲府市、笛吹市のそれぞれ南部の地域よりも南側で震度6弱が、これらよりも北側で震度5強が、北側県境付近で震度5弱となっている。これは東海地震震源域からの距離減衰が現れているものと考えられる。ただし、この全体的な傾向よりも、局所的に高い震度を示している地域としては、富士川沿いに震度7が、甲府盆地及び富士五湖付近に震度6強が、そして釜無川及び笛吹川の上流に震度6弱が点在している。これらはいずれも浅部地盤の性状の影響が強いと考えられる地域からなる。

 また、地表最大加速度、地表最大速度、及びSI値の分布をみると、それぞれ東海地震震源域からの距離減衰が現れており、基本的には震度分布とほぼ同様の傾向を示す。
液状化危険度が大きい地域としては、甲府市街地南部と甲府盆地の南部を流下する笛吹川流域及びその北側地域、富士吉田市街地、忍野村市街地、山中湖西岸で目立ち、これらのほかにも笛吹川上流部、釜無川~富士川流域等にも点在する。

 なお、上記の地震動・液状化の想定結果について、利用者は次の点に留意されたい。
○ 地震動解析結果は、限られた地質資料に基づいて評価しているため、局所的な地盤条件によっては地震動が変わることがある。同様に、液状化解析結果についても、液状化発生の可能性がない、または解析対象外とされた地域であっても局所的な地盤条件によっては液状化することがある。逆に、液状化の可能性が高いとされた地域でも、実際の地下水位が低い地域では、その可能性が低下することがある。

液状化が懸念される場所についての詳細な地図が必要でしょう、メディアが報じたのは、2012年度中にそれを準備して公開するという意味かも知れません。リニア中央新幹線の甲府駅の場所を決めるについても重要なデータになるでしょう。環状道路東部区間も同様です。急がば回れ、まず調べて公開して県民の皆さんで考えてください。

この資料については、山梨県地域防災計画(資料編2)(平成22年12月)(更新日:2012年2月27日)からは私には確認できませんでした。

検索していてヒットした記事から知りましたが、以下のような記述があります。

関東大震災
甲府盆地では液状化が発生している。液状化が発生した地域は笛吹川沿岸地域と笛吹川・釜無川合流地点付近である。
液状化という概念は1964年の新潟地震からであり、関東大地震当時は液状化と言う記録は存在しない。ここでは、「亀裂から泥土や水が噴出した」、「建物や土台が地中に陥落」、「土中にめり込む」などの記載を液状化と判断した。
  液状化の記録が存在する市町村は、甲府市伊勢町付近、旧玉諸村(甲府市)、石和町(旧石和町と旧富士見村)、旧白井河原村(中道町)、豊富村、旧上曾根村(中道町)、田富町(旧花輪村、旧小井川村、旧忍村)、旧西条村(昭和町)、旧南湖村(南アルプス市)、増穂町である。
 大規模な液状化が発生した地域は石和町富士見と中道町浜、田富町花輪である。
 南都留郡でも液状化が発生している。南都留郡で液状化が発生した地域は忍野村と旧平野村(山中湖村)である。

宝永地震
甲西町荊沢と増穂町大久保で液状化が発生している(甲西町誌、増穂町誌)

地盤の破壊
◎液状化の発生すると思われる地域

① 甲府盆地南部の田富町や玉穂町
 自噴井戸が存在する。地下水の揚水などにより地下水位が以前よりも深くなっている地域も存在するので、液状化の発生の可能性が以前よりも低くなっている地域も存在する。
甲府盆地南部の田富町や市川大門町の笛のボーリングデータをみると、笛吹川沿岸地帯には厚さ4~8mのシルトと細砂の層が存在している。これらの地層は液状化の危険が高い地層である。

② 釜無側右岸地域は甲西町を中心とする地域
 この地域は釜無川、滝沢川、坪川の氾濫地域や扇状地末端部の地域である。

③ 石和町富士見地区
 地下水は0.5m付近にある。石和町富士見は明治40年の水害で多量の砂が堆積した。
その厚さは0.5~2.5mと推定される。
関東大地震時の液状化はこの細砂で発生したものと思われる。
明治40年の水害時に笛吹川沿岸に堆積した土砂は、当時の記録から判断すると、石和町中島付近までは主として砂礫であり、これより下流部は細砂である。
液状化は砂礫層では発生しにくいので、笛吹川沿岸では石和町中島付近より下流の地域で発生する可能性が高い。

(これらのページは現在は正式公開バージョンでは無いと思えますので URL は記載しません。)
この記事に、甲西町誌、増穂町誌などの出典が書かれていて気が付きましたが、以前、甲府古書まつりの時に、昔の市町村の歴史を記した図書見たことがあります。社史のような体裁で公的に制作されたものでした。それらを確認していけば、過去の震災で発生した液状化などの記録を読めるかも知れません。