甲府市中心市街地活性化基本計画策定委員会

中心市街地活性化
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第3回会議録

開催日時・平成19(2007)年7月17日(火)
開催場所・甲府銀座ビル アルジャン 4F 大会議室 出席・14名
議事内容等

(1)各部会からの報告

①交通部会

【A委員(部会長)】この中心市街地活性化基本計画策定委員会とは別に甲府市と山梨大学の地域連携研究グループがあり、そちらも交通を扱っていたため、一緒に実施したいという提案を行い了承された。

1)交通部会の検討の方向性
○来街者・居住者の双方を対象とした交通整備案を作成
○道路整備の状況を踏まえて、公共交通を中心とした検討を行う
○駐車場などの自動車交通を全く無視するということはしない(現状、中心市街地に来る場合、7割近くが自動車等で来ているため)
○現状を踏まえた上での提案を行う
以上を話し合ったが、次回以降、具体案を検討していきたい。
前述の甲府市と山梨大学の地域連携研究グループは、もともとは交通弱者対策として公共交通の検討を進めていたが、それに中心市街地の活性化も合わせて検討していきたい。

2)交通事業者からの施策提案
○バスターミナルの複眼化―岡山市を例に、駅前のターミナルと中心商店街等が離れている場合はバスターミナルを2カ所設置しているが、甲府市でも設置できないかとの提案。
○ハイグレードバス停の紹介―バス停での待ち時間を少しでも快適に過ごしてもらうため、外国の事例や日本国内のハイグレードな広告などの整備状況が紹介され、本市でも実施できないかとの提案。
○ゴールド定期券―高齢者(60歳以上)を対象とした1ヶ月間のフリーパスを実施、その利用状況等の紹介があり、購入者に対する補助を行うとの提案。
○大型店との連絡バス―他地域の運行状況を紹介。中心市街地と大型店の連携として連絡バスは可能かという提案。

次回は8月7日に実施し、メンバーに具体的な施策を提案いただく。現状を踏まえた上でしていただくため、メンバーは公共交通等を使って中心市街地へ行き、それを踏まえた上での可能な施策を提案してもらいたい。具体的な検討を8月にもう1度行い、早急に具体案を固めていきたい。

②商業部会

【B委員(部会長)】甲府市から提示された事業についてどのように考えたらよいかをまず検討し、さらに、それに付け加えるものはないかということを検討した。

  1. 「商人塾」―中心市街地の商人を対象に商人塾が開かれた経緯はあるが、現在は休止している。実施にあたっては本当に役立つものを厳選してやらなければならない。このような事業はなんとなく役に立つだろうという気持ちが入りがちだが、実際に役に立たなければ意味がないので、慎重に考えなければならない。
  2. 「まちづくり会社」―市、会議所、商人が片手間で行う事業には限りがある。それぞれが出資して独立法人を設立して優秀な人材をスカウトするなりし、もちろん出向者も含め中心市街地活性化の事業に専念させることにより、確実に成果を生み出すことが期待できる。これは非常に重要な事業ではないかという意見で一致した。
  3. 「合意形成…」―これは2)の「まちづくり会社」の実際の実施体制として関連があるため、もちろんこれは行う。
  4. 「オリオン通りアーケード建設事業」―現在、甲府市紅梅地区市街地再開発ビルの計画が着々と進んでいる。この完成予定が平成22年。現在あるアーケードが全天候型高架式のエコロジー対応のアーケードにリニューアルしようと計画されている。さらにこの新しいアーケードに南方へ100m(岡島の角)、西方へ120m(スクランブル交差点)まで延長できれば、甲府駅から銀座1丁目までアーケードが繋がり、歩行者の大動脈が形成される。この事業も大変重要な事業だと位置づけなければならない。
  5. 「旧TMO区域推進事業」―実際には現在行っている「ミュージックフェスタ」「フラワー・ストリート」「山梨映画祭」等の事業を推進していけばよいのではないか。
  6. 「旧TMO区域推進事業(補助金)」―5)の関連の補助金。
  7. 「空き店舗等活用支援事業」―前述の「まちづくり事業」の仕事として行うことにより、今以上に活発に空き店舗が活用できるのではないかと考えられる。
  8. 「空き店舗等活用支援事業(支援)」―7)の関連の支援
  9. 「一店逸品創出」―甲府商工会議所が本年度から本格的に取り組んでいるもの。商店の改善、商品の開発という教育の一環の事業であり、大変重要な仕事となると思う。
  10. 「一店逸品創出(補助金)」―それに対する補助金
  11. 「舞鶴城公園および歴史公園を活用したイベント強化」―現在でも信玄公祭り、えびす講」「光のピュシス」等で活用されている。さらに有効な活用をして活性化の一助となると考えられる。
  12. 「他都市との協働したイベントの開催」―これは具体性に乏しいように思う。それぞれ関連があるため、ある程度集約した形で表現したらいいと考える。

また、甲府市からの提案事項のほかに、さらに加えられるものはないか検討した。

  1. 「甲州夢小路」―現在検討中だが、駅の北口に大正、昭和初期風の古民家を建て、ジュエリー、ほうとう等を販売する。隣接の明治の藤村記念館の移設や完成した江戸の山手御門と共に、三時代を演出することが可能で、これも大変有効な事業だと考えられる。
  2. 「街角情報」―中心商店街の本格的な街角情報が乏しい。至急、ホームページ等もアップして街角マップも利用したらよいのではないか。
  3. 「ゾーニング」―この辺はジュエリータウン、この辺は○○タウンとするというのはかねがね言われているが、地権者の問題もあり難しい。
  4. 「地場産品ショップ」―かいてらすが現在、善光寺にあるが、もう少し中心街にあってもよいのではないかという意見が出た。
  5. 「風林火山博跡地利用」―現在、大変繁盛している。跡地を何とかできないか。
  6. 「共同店舗」「テーマ型商店街」「イベント広場」、いずれも大切な事業ではないかと思う。とりあえず今のところはテーマとして挙げさせてもらっている。この辺を種にこれからさらに検討を重ねていきたい。

③都市計画部会

【C委員(部会長)】まず初めに話が出たのが、「どういう人を対象とした中心市街地の活性化のための基本計画なのか」ということであった。これについては、中心市街地を利用する人、そこに住む人、そこで商業を営む人、それぞれの3者が満足する街の実現を目指すものでなければならない」ということで全員の合意を得た。この方針に基づき、どういう施策があるか協議した。先に、甲府市の担当者から前回の委員会より詳しくハード系の説明をもらった後に協議したものが提案(1)~(3)である。

提案(1)―「まちなか景観計画」

これは条例化するのか協定化するのかはその先の議論になるが、それぞれ街路ごとの特色を明確化していこうということで、まちなか景観計画をつくったらどうかという提案だ。
「建物の外観・ファサードのデザイン」「外装の色・外灯のデザイン・明かりの色」「サイン・看板・旗」「街路に植えてある樹木」などのそれぞれが特化していくことにより、街路ごとに特色が出てくるのではないかということだ。
昔は甲府の街は城下町としての表情があったが、それらの表情を顕在化して表現することで地区の特色が出てくるのではないかというふうに考えている。
その中の外観・ファサードのデザイン、外装の色、サイン関係については、芸術とデザイン、商業のコラボレーションとして、商業デザインコンテストをしたらどうかという提案があった。
これは改修したい店を募集し、その店に対してのデザインコンセプトを建築家と芸術家が一体となって公募する。それを選考委員会にかけて決定していく。決定されたものについては、県、市、商工会議所等から補助金や低利融資をいただき、店を直していくということで、店に手を挙げてもらい、それぞれの街路ごとに特色あるような街をつくっていったらどうかという提案である。

提案(2)―「ポケットパーク、パティオの創出」

ポケットパーク等、空間の機能の明確化が大事。利用形態として、どういう人を対象として使ってもらうポケットパークなのか、そこにはどういうものが必要なのか、そこではどういうことをするのか、行われるのかということを明確化したポケットパーク。
空地を漠然と造るのではなく、それぞれのポケットパークにさまざまな機能を生みつけた状態で造ったらどうかということ。それはいろいろな小さい空間を街に散りばめ、人の溜まり、淀みをつくる仕掛けも必要なのかどうかという議論である。
このポケットパークの少し規模を大きくすると、商業部会の話にも出ていたイベント広場になる。ここでは大道芸やストリートミュージシャンの発表会、アートの発表会というものができるイベント広場。また屋台村や土日、祭日オープンのカフェテラス、これはNPOによる運営になるのかなどの問題もあるが、要は使っていない公的な空間、例えば県庁の庭とか、市役所の駐車場の周り、中銀のオリオン通り側の広いスペース、そういうところで、土日、祭日限定オープンのイベントや、カフェテラスのようなものができないかということで、中心街には使えそうな場がたくさんあるということである。
具体的に言うと、かわせみの裏の市営の駐輪場や中央公園、それから中途半端な広さの駐車場や県庁の中庭等、こういうものがたくさんあるため、既設のものを使って何かできないかという提案である。これに関しては官民境のデザイン、この辺は提案(1)とも重複してくるが、境界の曖昧さの出現を生み出し、それが賑わい感が生まれる基になるということだ。

提案(3)―「『賑わい』の再構成」

この基になったのが、中心商業地が広すぎるということ。中心の商業地が広すぎるため、賑わいが分散化していくので、この賑わいを再構成することが必要ではないかということである。今、街の中に散らばっている元気な個店を集約して賑わいの核をつくる。核ができるとどんどん広がっていくような、拡大化を起こすような仕掛けをして、メインストリート、幹と枝葉としての路地ができ、節状の拡大化につながるのではないかということである。

中心の市街地とは違うが、長野県小布施の街づくりを例に出すと、あそこが今のような状態になったのはただ2つ。1つは小布施堂という栗菓子のお店と、その隣にある銀行の改修だった。銀行の駐車場と小布施堂のお店の駐車場を一体化させそこに広場を造った。栗の木を1本植えた。それが核になり、その事業によって今のような形になったということだ。だからちゃんとしたしっかりとした核ができれば、そこから広がっていく起爆剤になり得るのではないかと思っている。
そのためには、経営と所有の分離を推進させてはどうかと考えているが、後継者がいない店、もしくは空き店舗については、大家さんになってもらい、そこで新しくやりたいという人たちを入れ込んでいく、もしくは今ある店をもう少し違った形で、新しい場所に移ってもらうことなどを推進をしていったらどうかということで、これは所有権が移転するわけではなく、経営と所有の分離ということである。その辺の接着剤になるのが先程話しに出たまちづくり会社ではないかと思っている。そういうことを活用しながら賑わいを再構成していくということが必要ではないか。

提案(4)―「動線」

これはある意味、交通の部会と少しバッティングするところもある。
a)八番街の街路を自転車と人の分離をし、それにより安全な歩行者空間ができるのではないかという提案。
b)平和通りの路上駐車を土日限定で実施してみたらどうか。もしくは2車線を1車線化することにより、コインパーキングのようなことができるのではないかという提案。
c)東京からのバス停を岡島辺りにつくったらどうか。石和から直接甲府駅まで来るが、中心商店街の中に1カ所バスストップをつくったらどうかという提案。

提案(5)―「自然の取り込み」

自然を中心市街地に取り込もうということで、具体的には、まず緑化として樹木や草花というものが挙げられる。今、桜町のところの銀座通りから岡島の前の通りまで、古いアーケードがあるが、そのアーケードを撤去し、桜並木にしようという計画がある。桜町にふさわしい桜並木を作って、それによって町おこしをしていこうということも考えているようであるが、そういうことも必要ではないか。
次に水の利用ということで、堀や甲府上水ということで、相川が甲府上水になっているが、そういう水を利用して小川を町の中に引き込んでいくのも面白いと思う。
先進地の例としては、北海道にあるが、そのようなものもつくってもよいのではないか。
また、防災の利用ということもあった。
今回、最初に中心市街地の区域を決定していこうということで話を進めたが、具体的な話がどんどん出てきた。主にこれは商業系、訪れる人のための話だったので、次回は居住系について考察をして、具体的な提案を出していく。
結果として中心市街地の区域はこの辺りということが見えてくるのではないかということで、次回は8月2日に県立大学で開かれることになった。
具体的な提案を出し、それをたくさん盛り込んでもらい、とにかく小さいところから手をつけて、1つでも2つでも具体化していく、スピードを上げていくということをまずしていくことが必要である。
ずっと中心市街地の活性化に関わりを持たせてもらっているが、この10年何も変わっていない甲府がある。そうしている間に、先日の中越の地震のような地震が起きた時に、甲府の街がどういう状態になるのかが少し見えてきている。
安心・安全の街をつくるためにも、今回の基本計画はきちんとした形で作って、なおかつ同時に実行していくということ、その実行こそが求められているということを、昨日の地震を見ながら強く感じた。

【委員長】それぞれの部会からの報告があったが、まず交通部会から始めたい。交通部会は事務局からの提案がなかったため、大変苦労されたと思う。参考までに、私は都市計画部会に出たが、そこでも公共交通の話が出た。皆さんからのご意見、要望をいただきたい。
D委員、ご意見、ご説明等があったら、バス事業者としてでも個人としてでも結構なのでお願いしたい。

【D委員】今、A委員から全部発表してもらったので、補足的なことになるが、先程出たバスターミナルをもう1つ作るという意見を少し具体的に話をさせてもらう。
今、甲府駅前のターミナルが中心になっていて放射線状にバスが来て、そこが終点になっている。例えば、甲府駅に買い物に来た方が下の方に行って買い物をして、また駅に戻らなければならない。そうなると荷物を持ったりしていて、不便ではないかということである。
また、車で来た人も、買い物目的の場所の近くの駐車場に停めて、買い物の目的が済むとそのまま帰ってしまい、あまり歩くことがないのではないか、ということがきっかけで、もう1つバスターミナルをつくって、例えば、北から来たバスが甲府駅で終点なのを中央公園まで延ばして、そのバスがまた北へ帰っていく。そうなると、北から来た方が甲府駅に降りて買い物をして、南に下って、また北へ戻らずに南のバス停から乗って帰れるのではないか。利便性もはるかに向上するのではないかということで、提案させていただいた。
もう1つ、ゴールド定期について。60歳以上の人は1カ月9000円で乗り放題である。これを継続して利用すると、最大6000円で利用できる。ぜひこれを活用できないか。大月市では既に市からの補助でやっている。私共、公共交通も補助金をいただいてやっているため、その補助などを回してもらって、お年寄り、60歳以上の方に安価で販売できないかと思っている。

【A委員】自動車でのアクセスと公共交通のアクセスをどうするかということについて、報告では公共交通をなるべく中心としてということだったが、現状として自動車がほとんどということで、そちらを全く無視するわけにはいかないという話が第1回の委員会で出たと思う。その辺について、皆さんがどのようのお考えかお聞かせいただきたい。前回、B委員からいただいたのは、自動車全面乗り入れ禁止みたいな形に中心市街地をできないかという話しで資料等をいただいたが、もし何か皆さんからの意見があるようであれば出してほしい。
最終的な回答としては、中間点というか公共交通もあるけれど車もという話しにならざるを得ないかもしれないが、意見があるようならいただけるとありがたい。

【C委員】先々週末、富山に行った。富山の市の担当者から話を聞いた中で、富山では、乗用車で行くと駐車場が2時間だけ無料になる。一時期、甲府の百貨店で午前中、無料の時期があった。百貨店に話を聞いたら、街に買い物に来る人以外に駐車する人たちがたくさんいて、なかなか街が元気になるものに結びつかなかった。かえって買い物する人たちが停められなくて迷惑したので止めてしまったという話しを聞いたが、富山では2時間だけ無料で誰でも停められるということだ。
もしそれが甲府の街中でも実現できれば、駐車場に関してかなり郊外型と比べても説得力がある駐車台数を確保できるだろうと思った。その仕組みは何かというと、やはり商店街がお金を負担している。だから商店街の中で理解が得られればそういうことも可能だと思った。ただ、1つ言えるのは、甲府の街というのは富山と比べても人口は半分で、街の規模も小さいので逆に言うと歩いて15、20分あれば中心の街中の端から端まで歩けるような大きさの街の中に、それほどたくさんの車が入ってくる必要性はないのではないか。だから車と歩行者を両方並べて、共存するということに街の骨格というか構造が非常に中途半端なものにならざるを得ないのではないかと思っている。だからヨーロッパの街のようにループ上の街路も一応想定し、その中はとりあえず外から来た人たちはその外に車をしっかり停めてもらうような、停めやすい駐車場をつくるということと、駐車場のための情報を出すということだ。
そういうものをしっかりした上で、当然その先には1、2時間の無料化だとか、各店で買い物をして、合計金額が例えば2000円、3000円になったら1時間、2時間、無料ということの取り組みも当然必要だろう。そういうことをしながら外にしっかり駐車場をつくりながら、中の方はしっかり歩行者のための快適な空間をつくっていくということも1つの方向ではないかと思った。その辺の検討もぜひ行っていただければと思う。

【E委員】今、駐車場を無料にすればという話しがあったが、私もこれはすごくいい事だと思い、交通部会の時に費用は店などから利用に応じて負担するということでどうかという話をしたが、市の方から、以前、こういうことをやった経緯があるが、結局商店街の合意が得られず頓挫したとのことだった。確かにこれは難しいかもしれないが、そのためにも、これは都市計画の方の部会で出たと思うが、経営と所有の分離という話、やる気のある方にいかに入ってもらうか、もし惰性で続けている店があれば、そういう方は退いてもらうというようなことを何か具体的な取り組みとして考えていかないと、やる気のある・なしに、街全体の行く末が左右されてしまうということであれば、それは非常に大きな問題だ。そういうことから経営と所有の分離ということも少し考えていかなければいけないかと考えている。

【委員長】他になければ検討していただきたいものがある。商工会議所が運行しているレトボンのことである。コースや運用日の問題等もあると思うが、なかなかJR甲府駅から中心街へうまくストレートに来られないので、ぜひ検討してもらいたい。
それでは2番目の商業部会に入る。先程、B委員の話にあったのは、第2回の委員会で事務局からいろいろな事業の内容を挙げてもらい、その内容について検討した結果が議事録の表面に載っている。裏面には、当日自由に話し合った内容、それは深く検討している内容ではないが、皆さんにご提示したということである。

【A委員】簡単な質問。私は当日、事情があり出られなかったのだが、直接聞きたいのは、商業の活性化について。1つは郊外の大型店とどう対抗するか、そういうところとの競合みたいなものがあるが、どういった視点でそこに行く人たちを呼び戻すかということについて、具体的な検討がされたのか、もしくは今後されるのかということについて聞きたい。
1つは、交通のところでも少し報告させてもらったのだが、買い物に来る人の交通をどうするかという話しだが、それ以前にそもそも郊外に買い物に行く人たちがまた戻ってくるという話しが全然出ないとなかなか交通の方が進まないということもあるので、検討されたのなら聞かせてほしい。

【委員長】検討していない。

【F委員】紅梅地区の再開発で、宝石学校が移ってくるということで、その中で商業と関わりがでてきそうなのはこのゾーニングとかテーマ型商店街。つまり宝石学校で学んだことを実践する場みたいなものを、あまり再開発地区から離れていない近い場所で、例えばそういった店を設けたり、場合によってはそういう人たちはクリエーターみたいな人だから、居住の方にも入るが、そこで商いをしながら上の階に自分の住まいがあってというような少しテーマ性のある、ここのスポットは若者向きとかそういうストーリーが作れないか。
せっかく再開発をしても、何か再開発が1つの事業として終わってしまうのではなく、そこから次の商いの方につながるようなものを商業面から逆に議論してもらえたら、というところがある。

【委員長】今のF委員のご質問に対して、この間、百貨店の店長の話では、1階から3階までファッション性の店舗が入るのだそうだ。その中に、ジュエリー性の店が入るのではないかとチラッと言っていた覚えがある。
また、知事にお会いした時に、宝石関係の代表者が発言していたことは、宝石学校に関連して、宝石のいろいろな見本品というか、作品を展示すると言うか、そういう博物館を設けたいということを言っていた覚えがある。そういう点では、宝石の街といっても、全然甲府には見えないものだから、宝石加工に関連していろいろなことを考えているように私は受け取った。副市長、何か、聞いていますか?

【副市長】県の具体的な考え方はまだ聞いていないが、以前から業界の方で、甲府が宝石の街らしくないというか、甲府駅を降りてもそういうものが目に入ってこないということで、宝石を使ったモニュメントというか、例えば宝石道路のような、宝石が地面にずっと敷き詰めてある道路をずっと繋げるとか、そうした宝石の街らしい、しかもかなりインパクトのあるものをできれば駅の周りにつくれないかという話しは業界と経済同友会からずっと以前からもらっている。

北口の開発と併せてそうしたことを市の方では考えたいと思っている。ただ、どちらかというと、北口の今、ご存知のように駅というか、ロータリーも含め、かなりやり直すので、その中につくることも考えているが、その後、宝石技術専門学校が中心商店街の方へ移ってくるということになったので、ではどうするかというところである。
前回の資料に少し出させてもらったと思うが、業界の力も借りるなら、宝石の街らしいモニュメントなのか、飾りなのか、いずれにしろ何か考えたいと思っている。
再開発ビルの中にどういうテナントを入れるのか、あるいは展示施設みたいなものをつくるのかということは、更にプラスαの話しとしてあるのではないかと思っている。

【G委員】先程の甲州夢小路の発想がある。提案企業の社長が、これは全国に展開していて、宝石とは言いがたいが輝石で自分の耳飾りをつくったり腕飾りをつくったりして、地域の思い出づくりをするという発想で、彼は今、成功して全国に展開しているが、そんなものをこの北口の甲州夢小路の一画で個人的に検討している。ただこれは宝石ではなく輝石だが、これがもう少し拡大して商業ベースで、宝石メーカーはたくさんあるため、駅周辺から中心街で、自分でデザインしてそれをその場でつくってもらって甲府の街の思い出に持って帰るという発想を展開しているが、彼自身も北口につくることを予定しているようだし、他の業者もこの辺に連動してくると広まってくるのではないかと思う。これは個人ベースのことだが。

【委員長】その辺でいいか。結構、業界も含めていろいろ考えているようなので、もう少し動きを見て、計画の中に必要なら入れていくし、そういうことが既に他でなされれば私達はそれには触れないというふうにしていきたいと思う。

【E委員】交通部会で、大型店との連絡バスということが書いてある。これは先程話があったように郊外に出ているショッピングセンター、あるいはこれからつくられるショッピングセンターなどからのピストン輸送のバスをつくったらどうかということだ。
そこまで車で来て、何らかの用を足しに、中心街まで来る方をバスで拾ったらどうかということだ。
そういうものが成立する前提として、これは先程の意見と重なるかもしれないが、中心市街地が郊外の大型店と比べて違ったものでなければいけないと思う。その時に、商業の部会にもこれからも意見が出てくると思うが、その際のお願いとして、商業という面から見て甲府はどんな街になるのか、そのポリシー、考え方、どういうところで郊外の大型ショップと差別化されているのかということを明確に打ち出す必要があると思う。例えばそれがテーマ型の商店街なのか、あるいは共同店舗なのか、郊外にいる方も惹きつけるだけの魅力作りといううえで、そのコンセプト、そういったもののイメージを考えていただきたいと思う。

【G委員】私はやはり商業というか、昼の街と夜の街があるわけだが、夜の街、安心・安全で飲み歩けるだとか、若者が談笑するようなスペースだとか、そういうものがポツポツと出始めているが、もっと広がっていく必要があるかと思う。
昼の街と夜の街ということで、実は交通事業者さんにご協力いただき、暮れと正月はお願いをして甲府の駅、いわゆる電車やバスを使って通勤をしている人たちを対象に、中心街を経由して行く、遅くスタートするバスを発進してもらった。これはある県の部長との話の中で、その部長が「自分が電車を使っているのだが、オリオン通りから下には飲みに行くには抵抗がある。飲んでしまった後、駅まで歩くのはつらいし、タクシーに乗るにもワンメーターで気の毒だし」と言っていたからだ。

中心の飲み屋街、春日通りだとかで飲める場所と甲府駅やバス停を結べるような、先程のレトボンではないが、そういうものを夜走らせてくれないかという話しが出たこともある。
だから甲府の街の真ん中は、昼の商業の活性化と同時に、夜のサービス業もそれなりに活性化していかないと、より広がりが出てこないと思う。
過日、大学のコンソーシアムの会の時に、知事が山梨大学の学長に「山梨大の学生は今、どこが集まるのか」という質問をしたら、学長は「うちはローソンまで来て、あそこではよく溜まっているが、北口にはあまり学生が夜、安心・安全で溜まって、喋ったり、歌ったりする場所はないですね」と口ごもっていた。
確かに、今、県立大学もそうだし、山梨学院大学も含めて、非常に大学の生徒さんたちがこのまちづくりに協力いただいているが、彼らが今度、夜の街で安心・安全で過ごせるような場所というのも必要ではないかと思う。昼の街と夜の街ということになる。

【H委員】周りの学生を見ても、街中まで行って飲むという回数は少ないと思う。その理由としては、夜遅くになって帰ってくるのが怖く、自転車で帰りたくもないというのもある。少し離れた中心街まで行って飲んだり遊んだりということにはならないため、身近な所で済ませてしまっていると思う。

【C委員】先程少し言われた郊外の大型店舗と中心の商業地域との差別化というか、個性の問題。私が思うに、やはり中心商店街は「お街」であってほしい。いわゆる普通の生活の場で言うと、晴れの場と卦の場。日常生活からかけ離れた夢があり、そこへ行くとウキウキして楽しくなるとか、日常的に月に1度、何かの記念日に正装して食事に行くとか、そういうことができるところがやはり「お街」ではないかと思う。だからそういう意味での「お街」をつくりたいという思いが私の気持ちの中では強い。

そのためには何かというと、前回の都市計画部会の中で出たのだが、甲府の街は非常に商圏が広く長野の方からたくさんお客さんたちが来ている。かつては非常に多かった。最近は少ないがやはり来ていることも確かだ。ということは、要するにエリアとしてはかなり広い購買層があって、それだけの集客力があった街だった。それがいつの間にかなくなってきているということも考えると、ある意味では商品力とかの魅力、そして街としての魅力が薄れてきているということもあると思う。だからその辺を、どう商品化とか強い個店をつくっていくということに結び付けていく施策があるかということを考えてやっていかなければいけないと思う。

やはり郊外の大型店というのは、どちらかというと最寄品を主に扱っている店だったが、今度、昭和町に出てくるものは商圏が非常に広く、そうなってきた時に、果たして非日常的な空間がもう1つできるかもしれない。そのことに対する不安というか、そういう気持ちがあるのだが、それに対抗した形で今回、この甲府の街の中をつくっていかなければいけないと思う。
そのためには全体を1つの大きなモールとして考え、先程のB委員の話にもあったように、どこへでも歩いていきながら、なおかつ人の動きがスムーズにできるような街の中をつくっていく事が必要なのかと思った。

【委員長】それでは商業部会の内容についてはまだまだ検討の途についたばかりなため、さらに細かいことは、次の部会で検討していくことになろうかと思う。今日、終わった後、商業部会の日程を詰めたいと思う。商業関係の方は残っていただいて日にちの打ち合わせをさせていただきたい。
では、少し急いだが、一応商業部会は終わらせる。続いて3番目の都市計画部会について。多分これはいろいろ皆さんから意見が出てくると思う。たくさんの意見をお願いしたい。

【I委員】都市計画部会において、C委員から話があったように、まず街中景観条例の提案をさせてもらった。やはり商業系でも居住系でも、そこに来る人のための街を考えた場合、何よりも景観が街の顔をつくっていく。
どうしても規制の中でいろいろな店が出店していく。あるいは高層マンションができていくということになると、街の顔としての景観が損なわれてくるということが念頭にあり、提案させてもらったのは街中の景観をどうするかということだ。

市の想定事業の中にポケットパークというものがあった。これは中心市街地に2、3個つくっていくということで、今、一ヶ所銀座通りの中程にある。聞くところによると、たまたまそこが空いたため何か利用できないかというスタンスだったようだ。
そこに何をつくるか、そこで何をするか、どんな人がそこを利用するのかということも都市計画部会の発表の中にあったが、空いたからつくるというものではなく、ゾーニング計画を作った中で、ここにはこういうものが必要、ここにはこのくらいの広さのものが必要だというところまで計画を立てていかないと、付け焼刃的に、空いたからつくるという形にするとかえって景観という面から言うと、何かチグハグな感じを与えるようなものしかできないのではないかと思う。
それではどうするかというのには、いろいろなアイデアがあると思うが、例えばまちづくり会社という話しが先程来あるが、そこに大きな資本と権限を持たせ、例えば地権者とか、そこに建物がある場合の借家人、いろいろな商店街との関係もあると思うが、そこをうまく工夫してコーディネートするという仕事のさせかたをまちづくり会社に持たせる。そうすることにより、もう商売を止めている事業者の方が、そこを離れる段階で、そこと交渉して、この通りのこの辺り、この通りのこの辺り、こういう面の中でのこういうところに新しくポケットパークをつくっていくという計画もそこで生まれることになる。

また、公募の時に提案させてもらったものだが、ポケットパークに絡めて、景観の条例について検討したらどうだろうかということがある。
それは、景観行政団体というものがあるそうで、私も詳しくないが、資料によると今年度景観行政団体の知事の同意を得て、景観行政団体に移行する、あるいは景観基本計画を策定する、甲府市の景観条例を策定する、ここまでが行政改革大綱という計画の実施事業の中で19年度にこの3つを実施するということが謳われている。
だから、街の顔という部分、都市のアメニティという部分が非常に大事になってくるため、例えば買回り品、日用品、商業系に対してみると、やはり中心市街地は街という部分が全面に出てくるため、どこでも買えるものではなく、そこに行かなければ得られない買い物だとか、そこに住むことが快感になるとか、見た目も美しい、そういうアメニティの部分が非常に大事になってくると思う。その上で、そういう景観条例計画というものがあれば、中心市街地の中でそれをまず導入する。そして1つのゾーニング、ブロック、あるいは商店街といういろいろな単位があると思うが、そこでいろいろなアイデアを出してもらい、ここのブロック、ここの商店街、ここの道はどういう景観をつくっていくんだということをそこで競わせ、要は競争させて街づくりに目を向かせていくというアイデアもあると思う。

もう1点、交通系にも関することだが、都市計画道路の2路線がこの5年間の中の計画に入るということがある。前回、説明の中で中心市街地を囲む四方の都市計画道路をいずれは整備していくということだったが、そこは、結局通過交通を排除するというか、結局今、中心市街地を主に東西に車が通過していってしまうという弊害があると思う。都市計画道路にも年次的な計画があると思うが、ぜひ次の中長期的な課題として、四方の4路線、北は愛宕町下条線、下が和戸町竜王線、西が旧穴切小学校の所の線、そこを次なる計画としてぜひ念頭に置いて、整備を計画に位置づければ交通という部分でも非常に統一性のとれたものができるのではないかと思った。

【E委員】私もこの都市計画ワーキンググループに入っていて、都市計画における市街化調整区域の見直しというか、その辺りのことも少し考えていかなければいけないかなと思っている。
ご存知のとおり、都市計画の中には市街化を抑制する市街化調整区域というものが設定されていて、そこはなるべく都市化されないようにということだ。甲府市の中にもかなり多くの場所があるわけだが、実際にはそこに数多くの家が毎年建っている。これは違法でも何でもなく、法律に則って進められている事業なのだが、要は、市街化調整区域であっても家を建てることは合法的にできるということだ。
ところが、今、甲府市ではこういった中心市街地活性化ということで、他の計画などを見ると、コンパクトシティということでなるべく中心街に住んでもらったりとか、そこの利便性を高めて、もう1度見直してもらおうということを言っているわけだから、甲府市でも市街化調整区域にどんどん新しく家が建っていくという状況をなるべく抑制するようなことを少し考えていく必要があると思う。
これは、この計画書に載せるかどうかということではなく、そうすることによって甲府市のこの中心市街地活性化の取り組みは、対外的に発表するという意味もある。ぜひそういったことも検討していく必要があるのではと思う。

【委員長】ありがとうございました。では、次回の都市計画部会は先を急ぐわけではないが、8月2日午後2時30分から、の県立大学で部会を開く。次は居住系、今、E委員から出たような居住のこと、そして中心部に居住人口を増やすことに関してどういう施策があるかについて、検討する必要があると思う。そういうことも次の話し合いに出てくるのではないかという気がする。都市計画部会も今度から少しずつ、事業に変えていきたいと思っている。
各部会では、こういう形で第1回目の会議を実現できた。既に第2回も計画されているようだが、実はこの組織は、私が独断でやりませんかということで、どこに所属するかも強制的に割り当てたということもあるため、今日は正式に皆さんにこの位置づけ、皆さんに所属していただき部会にも出ていただくし、その意見をこういう本委員会に必ず反映していく、さらに事務局にもそこに加わっていただくという形で、ちゃんとオーソライズされた組織にしたい。また、名称について、正式に「商業部会」「交通部会」「都市計画部会」とし、リーダーは部会長ということでお願いしたいが、いかがか。
(一堂賛成)
 では、本日から正式な組織ということで認知させていただくということでよろしくお願いしたい。
それでは、2番目の議題に入る。「計画記載想定事業の検討」は県から出てきた中身であるが、事務局から説明をお願いする。

(2)「計画記載想定事業」について

事務局から、山梨県関係についての事業説明が行われた。

「市街地の整備改善」

○県道甲府山梨線 舞鶴跨線橋歩道整備事業
新しく出た、今まで示したものにはなかったもの。内容については、丸の内~北口区間の跨線橋の拡幅で全長260m。実施時期としては、今年度から平成22年度。財源は県費、国庫補助。担当部は土木部道路管理課となっている。
○街路事業(古府中環状浅原橋線)
○街路事業(和戸町竜王線:中央城東工区)
○市街地再開発事業(紅梅地区)
○甲府駅周辺土地区画整理事業
○甲府駅周辺地区まちづくり交付金活用事業
以上5項目については前回の再掲
「都市福利施設の整備」
○県立宝石美術専門学校の移転について

前回の再掲
「商業の活性化」

○商店街活力再生支援事業
実施主体は商工会議所を考えている。実施時期は平成19年度から。市、県が補助をしながら甲府商工会議所を中心にやっていく。事業概要は、商店街の活性化計画策定、少子・高齢化に対応する施設整備等の事業に対し助成をする。
○商店街空き店舗
再掲のような形だが、改めてここで県、市が力強く支援したいということで、商店街の空き店舗に対する、新規創業希望者の出店を促進する事業等に対して助成をしていく。過去も行ってきた空き店舗対策をより強力に推進するという考え方。
○一店逸品創出支援事業
再掲。実施主体は甲府商工会議所を考えている。実施機関は今年度から始まっている。
○中心市街地商業活性化推進事業
県費補助を得て、平成12年度から既に始まっている。活性化基金運用益及び県補助金により、中心市街地活性化協議会構成員が行う事業に助成。旧TMO基金の運用益で行っている事業。今年度も基金運用益、法改正されたがその財源等は確保されているため、中心市街地商業活性化推進事業は本年度も行っていく。
○大規模小売店舗立地法にかかる特例区域の設定
実施主体は山梨県。まちづくり三法のうち、大店立地法という法律がある、今回のまちづくり三法の改正の中では、大店立地法は改正されていないが、ただし、中活法の認定計画を受けた区域においては大店立地法における規制があるが、その規制を大幅に緩和することができる。その認定を受けた暁には山梨県の方でしてもらえるということで、中心市街地における大規模小売店舗の届出などが省略されるため、中心市街地における大規模店の営業活動をサポートする。
○舞鶴城公園活用促進事業
実施主体は山梨県。平成17年度からの継続事業。富士の国やまなし情報コーナー(恩賜林会館1F)の運営管理を行っている。
○ 観光ボランティアガイド育成事業
甲府城御案内仕隊の育成。平成16年度から行われている事業

【委員長】ありがとうございました。県の商業振興金融課長、発言をお願いします。

【県商業振興金融課長】山梨県関係の事業については、庁内の各部局に照会をかけ、今、現在、固まっているものだけを拾い出した。いずれ計画に載せるとなると固まっていないものは載せられないということで、確定しているものだけをピックアップした。
舞鶴城の跨線橋は、今、1.5メートルくらいしか歩道がないのだが、それを左右1mほど拡幅し、歩道を広げるという事業。これは土木部でやっている。
街路事業(古府中環状浅原橋線)は、武蔵野映画館の通りを18m道路に拡幅し、歩道をつけていく事業。距離的には北側の交差点より少し上から銀座通りまでをとりあえず。多分、その後も続くのだろうが、直接中心街が接点になるところをまず拡幅するそうだ。
他のものについても前回の説明があるため、省略させてもらう。

また「7.商業の活性化」は補助事業ということで、ソフト、ハードいろいろあるが、商店街活力再生支援事業、商店街空き店舗、一店逸品創出支援事業は、市と連携してやる事業。市で必要があれば県でも補助事業としてできるという仕組みになっている。県が1/3、市が1/3ということで2/3が補助金で、実施主体が2/3負担する仕組みである。
ほとんどのもの、イベントでも人材養成でも空き店舗の支援でも使えるようになっているが、実際では実施主体が負担するのが大変ということで、なかなか使われない部分がある。実施主体というのは、商工会議所というよりも商店街自体が大変だということを聞いている。県としては積極的に使ってほしいと思っている。
「中心市街地商業活性化推進事業」について。先程話があったように、TMO基金というのは14億円造成しているが、その果実を使ってソフト事業に助成する仕組み。今現在は、商工会議所が協議会を設置し、いろいろと取り組んでいるがその事業に運用することになっているが、来年度以降は、計画策定後はまたソフト事業に使っていけるだろうと思っている。

先程の大店立地法の特例を簡単に言うと、今、大型店が出店しようとすると県に8ヶ月前に届出を出す必要がある。計画の中に謳い込めば、県とすればその届出を簡単に言えば廃止してしまう。自由に出店できる仕組みを導入できるということ。要は、例えば中心街に大型店が出店した場合でもすぐに次が出店できる仕組みである。
8ヶ月制限を取り、県に対する届出も要らないという形で簡素化していく制度。
「舞鶴城公園~」と「観光ボランティア~」は観光部が主管している事業で、舞鶴城を中心に観光中心の活性化をしていこうとする事業だ。
重複するが説明させてもらった。

【委員長】全体として県の提案、事業について質問、意見を。

【C委員】舞鶴城の話。私のイメージは、ここのところの跨線橋を地中に埋めてしまいたかったのだが、それがかなり難しいということであるならば、その両側に小さな宝石店をたくさん並べ、フィレンツェのヴェッキオ橋のようなものがつくれないか。
前の話でいうと、北口に夢小路の計画がある。そこと甲府の街中、お城の南側の本来の中心街をどう結び付けていくかが大事だと思う。そういう意味ではこの舞鶴橋の歩道の計画が非常に大事ではないか。どうせ広げるのであれば、キラキラ感があるような広げ方があるのではないか。そこに輝石を散りばめるのもいいだろうし、イメージとするとガウディのやったグエル公園のような砕いたタイルを原色でずっと並べるとか、そういうことで派手さとか賑やかさ、綺麗さ、面白さを出していく仕掛け、そして宝石箱をひっくり返したような歩道計画をそこにやりたい。橋のペンキも当然塗り替えるだろうから、ぜひ、もう少し広い意味でこの事業を捉えてもらえれば、もう少し面白いものになるのではないかと思った。

その中の仕掛けの1つとして、もう1つは、この舞鶴橋の上も大事だが、下も大事だ。山交から舞鶴城のところへ行くところが、非常に怖い、気持ちの悪い空間。だから駅を降りて舞鶴城に行く観光客がいた場合、一番快適なのは、県庁の中を通り、舞鶴橋の恩賜林のところに出ていくのが一番だと思うのだが、ただ目の前にあるのにそこに行けないのはどうか。
また舞鶴城の北側に非常に良い桜の花見スポットがある。そこが、中心市街地から来ると全然見えない。だから、そういうところを取り込んだ形の活用をしていくためには、やはりお城の北側、そして駅に至る所をきちんと整備し直す必要があるのではないかと思っている。今回の舞鶴橋の橋の計画の時に、上だけではなく、ぜひ下も一緒に合わせて考えていただけないかと思う。

もう1つは、JRにぜひお願いをして、甲府駅の舞鶴城口をぜひつくってもらいたい。身延線のプラットホームから直接外へ出ると、目の前に舞鶴城の入り口が見える。ところが舞鶴城口がないために、わざわざ階段を上がり、エクランの真ん中を通り、また下に下がり、グルッと回って舞鶴城に行かなければならない。
そうではなく、甲府駅から直接舞鶴城に入っていける道があるので、その出口をつくれば、舞鶴城から南の方へ下がってきたり、今度の夢小路に行くような人の流れができないか。その時にこそ、この舞鶴陸橋の活用ができてきて、今回の事業の非常に良い意味づけになるのではないかと思う。その辺も配慮いただき計画していただけたらと思う。
また甲府市としてもこの周りのポイントの整備を、県、市一体となって進めていただけたらと思っている。
北側が非常にきれいになった場合、南側とどう結びつくのか、人がどのように流れるかと思うと、この辺の計画は非常にポイントだと思う。ぜひとも御協力をいただき、面白い道づくりをしていただければと思う。

【副市長】現段階で検討しているものについて報告させていただくと、駅から舞鶴城まではすごく行きにくいというのはご指摘の通り。特に山交百貨店の北側、ハンバーガー屋などがあるあの通りは、本来は非常に快適な通りであるべきであるところがご存知のとおりの状況。あそこは甲府市できれいに整備したいと思っている。
また、あそこから陸橋に上がれるようになっているが、それも狭くて上がりにくいという状況がある。県の方で陸橋に手を入れるのに併せ、駅からお城に行きやすくする、陸橋に上がりやすくするという、要するにあの辺りの整備を併せてやるようにしている。詳細はまだ決まっていないが、ご指摘のとおりだと思っているのでやりたい。
ちなみに駅に舞鶴城口をつくることは、かつて議論もあったようだ。JRの方でなかなか難しいということだ。
何がクリアされればあそこに舞鶴城口をつくってもらえるのかという詳細は承知していないが、今までであればそれほどの利用客も見込まれなかったため難しかっただろうと思うが、今後は中心市街地の活性化の過程で、お城の利用もさらに増やすことも検討することを考えれば、もう1度、JRとあたってみるということもあるのかと思っている。

【委員長】他にいかがか。では、意見がないようなのでそれぞれ都市計画系、商業系についてはまた部会で検討していただきたいと思っている。

【副市長】今日話があった中で、3部会とも非常に精力的な議論をいただいているようで、もちろんますます深まっていくと思うが、非常にありがたく思っている。
その中で、1つ、これからの議論なのかと思うが、私が以前から思うのは、地権者の方々、あるいは商店街の商店主の方々をどう巻き込んでいくのかということだ。この3部会で議論していることの中には、必ずしもそういった商店街の方々、地権者の方々、住民の方々を巻き込まなくてもできる部分というのもかなりあると思うが、中にはそういう方々がやる気を出さなければ、あるいは最低限同意してもらわなければどうしようもないものも多々あるのではないかと思う。委員会で非常に良いアイデアを出してもらい、優れた素晴らしい計画ができたとしても、商店街の方々、地権者の方々にやってもらわないと結局は絵に描いた餅になってしまう部分があると思う。
そうした人々をどう巻き込んでいくのかというのは、こうした部会、あるいはこの委員会でこれから少しずつ出てくる議論ということだろうと思うが、特に商業部会の議論で出た郊外の大型店舗に対抗するためにどういう街にしていくのか、どういう魅力ある街にしていくのか、あるいは個々のお店の魅力をどうつくっていくのかといったことは、おそらく商店街の方々が自らやる気を出していただかないと、周りだけ努力してもなかなかうまくいかないだろう。

また、都市計画でも景観の話が出ていた。ちなみに景観行政については別途委員会を市で設けていて、今、まさに景観行政団体になるべく、あるいは景観計画をつくるべく、さらには景観条例をつくるべく議論を始めているところだ。
今日いただいた議論もそうした中に活かしていけるのではないかと思っているが、景観行政についても、行政で勝手につくっても、住民の方々に受け入れてもらわなければ結局実施できないため、どう住民に同意を得ていくのか、あるいは巻き込んでいくのかというのは、これからの非常に大きな議論になると思う。
そうした工夫については私共、市役所でも、これは説明がなかったかもしれないがワークショップをやるとかアンケートを取るとか、工夫をしていくわけだが、ぜひ各部会の議論においてもこれからの話になると思うが、そうした地権者の方々、商店街の方々をどう巻き込んでいくのかといったこともおいおい念頭においてご議論いただいて、よい智恵をいただければと考えている。よろしくお願いします。

【委員長】まさに誰がするかということ、主語が必要だという気は私もする。
若干私の情報を提供させていただきたい。今、委員の皆さんにコピーを渡した。最初に週刊ダイヤモンドに載っていた広島県府中市の例。ここは街の真ん中に小学校を新しくつくるというのが特色だ。
続いて岐阜市は歌でも有名な柳ケ瀬を中心に、ここに地元に残っている高島屋というデパートをリニューアルしたりなんかして、お客さんを引き戻すといった施策を取り入れ、効果を奏しているということが書いてある。
富山市については、例のごとくコンパクトシティ、いわゆるライトレールを使った、いわば中心街に人をどう呼び戻すかということで実際に効果を現しているということだ。

資料の左側に中心市街地活性化基本計画認定13市とある。13の市が認定を受けたわけだが、そこに数値目標が書いてある。それを皆さんの頭の中に入れながら、ぜひいろいろな事業を検討してもらいたい内容だ。富山市の場合は路面電車の利用者を1.3倍にしたい、歩行者を1.3倍に増やしたい。また、街中居住者を1.1倍、いわゆる10%増やしたいというのが数値目標になっているそうだ。
また広島県府中市は歩行者を1.3倍、商店数は現状維持、街中居住者は±0あるいは増加という表現になっている。
岐阜市の場合は街中居住者を1.23倍、23%増やしたい、小売業年間販売額を1.22倍、22%増やしたい、そして空き店舗を35%減らしたい、歩行者を1.09倍、9%増やしたいという数値目標を挙げている。

資料の2枚目は日経済グローカルという月2回出ている雑誌があり、その中に各地のいろいろな中心街の事業が散りばめて書かれている。なかなか分かりにくいのだが、私が興味を引いたのは23ページ右側の真ん中辺りから下に「景観整備を中心市街地活性化・まちづくり分野の重点事業に備える自治体も少なくない」ということで、埼玉県熊谷市や東京都墨田区、静岡県富士宮市、下田市、伊豆市、愛知県瀬戸市、滋賀県近江八幡市、守山市、香川県善通寺市、愛媛県東温市、佐賀県武雄市ということで、先程、I委員がおっしゃっていた景観については、こういう市がそういうことを入れたいということだ。
右側の方で、交通部会では取り上げていなかったがコミュニティーバス、これが甲府にふさわしいかどうかは分からないが、その下にはデマンドタクシーといったこともここに書かれている。

3枚目は私が最近宮崎市に行ったときのもの。宮崎市役所に広報が置いてあり、たまたま宮崎市が今回認定を受けたため、そのことが広報に書いてあった。みなさんに見ていただきたいのは、一番最後の左側の方のコピー。ここに宮崎市が取り上げた事業の中心となるものを挙げている。「にぎわい創出」とか「まちなか居住環境の向上」とか「橘通りの公園化に向けて」という一番賑やかな通りの公園化に向けてとか、「交通利便性の向上」「商店街の魅力向上」「にぎわい拠点の創出」などいろいろ入っている。
他の市の状況も、もし時間があれば他の市ともHPで全ページ公開しているため、それを必要なところだけコピーしてでも良いので、他の事業も一応参考にしながらそれぞれの部会でも検討していただければいいのかな、ということでこれは私の独り言ということでお聞きしていただきたい。
それでは続いて、事務局からいろいろなご案内があるため、それを少し説明していただき、また、みなさんにも参加を呼びかけたいということだ。
まず、8月25日のワークショップについてお願いする。

【事務局】ご存知のとおり、基本計画の策定に際し、多様な面、広範な面から、市民・住民の方々の意見、関係者の方々の意見を集約する中で計画を策定することが求められている。先程、副市長からの話にもあったが、市としてもいろいろな形での市民の方々の意見を聞く機会を設けるということで計画している。その中の1つとして8月25日(土)午前10時から、概ね2時間程度を予定しているが中央公民館・大ホールでワークショップ形式の「甲府市中心市街地を語る会」を開催していく計画がある。
会議の進め方としては、計画について若干の事前説明をした後、それぞれグループに分かれ、意見を自由に出していただく。意見については基本的には付箋等に書いて、それぞれ貼り付ける中で、その意見を集約し、模造紙に貼っていく形の中で、各グループで発表していく。
既に2、3月の時点で、中心市街地の自治会を中心とした住民の方々、商店主の方々に対して同じような進め方でワークショップを開いた。基本的にはそのような形で、パネリストがいて、という形ではなく、グループにより、せっかく参加していただく方ができるだけ自分の意見を出していただく形ということで計画している。
参加者は公募で、対象者については、今回は新たな試みとして高校生にも意見を聞いていこうということで、15歳以上とし、募集人員30名程度ということで、7月に入って広報、HP等に掲載し周知している。応募者が少ない状況があるが、策定委員を始め本日出席の皆様にも、この日に都合のつく方については、ぜひ出席いただきたい。

次に甲府市中心市街地活性化に関する市民アンケートについて。
このアンケートについては甲府市内にお住まいの20歳以上の方が対象。市内を5ブロックに分け、コンピューターによる無作為抽出ということで、現在アンケートの実施をさせていただいている。先週金曜日にアンケートを発送させていただき、既に本日付で回答が返ってきている部分もあるが、約2000名を対象にアンケートを出した。

内容としては、中心市街地に関してどのような考えを持っているかとか、どの程度中心部に行くかとか、どのような交通手段で行くか、中心市街地に必要なものは何か、足りない所は何か、中心市街地にとって重要な施設は何か、といったことを聞いている。
また、今度の中心市街地活性化基本計画については居住面も計画に求められているため、今までの商店街、外から来る人だけの問題ではなく、住んでみたいか、住んでみたいという方にはどのようなところに住みたいかということも含めたアンケートになっている。
このアンケートについては、次回の会議の際には勢力的に集約・分析する中で、項目に対する単純集計的な数値についてはお示しできると思っている。ただ、年齢、住居地を含めてのクロス的な集計については次回は難しいかもしれないが、また集約できたところで示したいと思っている。
アンケートの分析結果については、当然、計画に必要な部分を盛り込んでいくことになっている。他都市の計画を見ても、こういうアンケート調査の結果ということで、市民の意識調査ということで掲載しているため、この辺の必要な事項については掲載していく予定だ。

【委員長】では8月25日(土)午前10時からだそうだ。委員の皆さんにもぜひご参加いただきたいと思っている。他にいかがか。

【A委員】今の中心市街地を語る会の開催について、前の会議でも話をさせてもらったが、そもそも中心市街地を活性化する時に、先程副市長からもお話があったが、市民の皆さんの合意がないとあまり意味がない。先程中心市街地の商業の話もあったのだが、中心街を活性化しなければいけないという意識をほとんどの人が持たない状態では何をやっても無駄であろうという状況で、こういうものを開催するにも集まりが悪い状況で、この課題をここで検討しても意味があるのかと今思っている。
こういうものがある、こういうことを話し合いませんか、というものに対し、30人も応募がない。それで中心市街地活性化します。いろいろやりますということを一生懸命笛を吹いたところで誰も踊らないのではないか思う。

【委員長】A委員のご指摘のとおりだと思うが、既に新聞発表や市の広報に載せているため中止はできない。人数にかかわりなく、やってみて、1人でもそれこそ熱心な方が生まれればそれはやった甲斐があると私は思っている。8月25日午前10時から実施するのでお集まりいただきたいと思う。

それでは、次回の日程を決めたい。内容は各部会から検討した内容を更に精度を高め、内容の実現性を含め、検討していただいた内容をぜひ次回の本委員会で発表していただきたい。これをだんだん積み重ねていくと事業がより明確になって、しかも先程の話にもあったように、誰がするのかという主語も含め、より内容が良くなるだろうと思っている。次回は、最大公約数を集約して8月21日(火)3時からとしたい。場所は確定したところで前回同様、事務局からご案内をさせていただく。
最後にJ委員、K委員から発言をお願いしたい。

【J委員】皆さんのご意見、いろいろお聞きした。日頃私が思っていること、全くそのとおりでもう言うことがなかった。結局、JR身延線・甲府駅のホームから甲府城へ上るのは非常に良いことだということは前から感じていた。身延線のホームからJR甲府駅の改札口まで歩くということは、女性にとっても荷物を持っていたりして大変だし、駅の外に出るのに、やはり観光客の方々は大変なようだ。身延線は静岡からずっと回っているので、東京の方を新幹線で回るよりは、やはり静岡から甲府駅に来るのには非常に都合の良い線ではないか。
道路を自分で運転しながら走ってみて、やはり年をとるごとに運転は難しくなる。高齢化して、年齢が高くなるとやはり何が楽しいかというと旅行だ。あちらこちら見て歩くことが、女性も男性も、若いときにはそれほど感じないが、それが楽しみということで、皆さんと一緒に旅行している。その中で個人的に旅行するのにやはり鉄道を使うのが良いということで、日本列島の中心に近い山梨は特に宜しいのではないかと日頃思っている。

まだいろいろあるが、私ばかり話しているのは申し訳ないので、この辺で1つだけ提案したい。
横浜に昭和大学横浜市北部病院がある。そこに新しく横浜で開拓した街がある。そこはやはり甲府と同じように山あいのところで、市道、国道に段差があるが、2、3階に広い人工的につくった広い広場がある。そこに数々の銀行、駅、大きなデパートもたくさんある。そうするとそこはすごく人口が集まる。こんなところによくこれだけの人が集まるなと思うくらい、朝から夜まで人の流れが非常に多い。そういうところもちょっと宜しいかと思い、提案させていただく。

【K委員】この間の交通部会の話し合いで感じたことを文章にまとめてあるのでそれを読ませていただく。その部会で感じたことは、便利で利用しやすい駐車場がないということへの払拭が必要ではないかということだ。
そのきっかけは、例えばオリオン商店街の会長が提案した「甲府市中心街の現状と問題点」を拝読した。その中で、会長が全く手付かずの狭く曲がりくねった一方交通ばかりの中心街の道路。たくさんあっても狭くて有料の駐車場、こういう言葉に私は非常にショックを受けた。
この現状は中心街を歩けば誰しもが実感する感情だ。駐車場があっても利用しない、それよりも駐車場がないという市民意識が蔓延しているようでは中心街の活性化は望めないのではないか。
加えて、車社会に慣れた私たちが、車を家に置いてバスで買い物に行くなどという生活ができるか。私はちょっと大変だと思う。だから家から遠くても、すぐに車が横付けできるような郊外のスーパーマーケットに買い物に行くのは現実の姿だ。この便利で恵まれた現実の習慣を変える方向を模索しないと、広い意味での甲府市中心街の活性化は達成できないような気がする。これが1回目の交通部会で感じたこと。
この実態を重く見て、これから3つの提案をしたいと思う。

1つは、これからの甲府市中心街活性化基本計画策定の中に、いろいろな方が発表し、示されている中でも拠点まちづくりというもの。やはり人の流れと同じように街には流れがないと活性化していかないと思う。それで拠点まちづくりが必要になってくるという提案が今日もたくさん出た。そういう自然の中から、必要な場所に駐車場という箇所が必ず浮かんでくると思う。そういう流れの中に駐車場がなければならない、そういう取り組みが必要だと思う。

また、1回目の交通部会の話し合いで、D委員がコミュニティーバスの取り組みを話したが、これももう少し具体的に、今後細かく計画を立てていく必要があるのではないか。

3番目は、いただいた甲府市中心街活性化の現状分析の調査報告の中にもあるが、有料駐車場について。これには経営者がある。この件数、場所と相対数、その経営方針を把握しないと先程もそちらの方から意見があったような、無料化にしたいと言っても、駐車場を経営している人たちがたくさんいる。2000年3月の甲府市の調査でも約4600台の時間貸し駐車場を確認という調査がある。そことの折り合いをどうするのかということも考えなければならないということも第1回の会合で感じた。

【委員長】いろいろ大事な指摘をしていただいた。それも踏まえて次回の部会の中で検討していただきたい。時間も5分過ぎたが、ほかに。

【E委員】1点だけお話したいことがある。先程、委員長から週刊ダイヤモンドの資料を配布してもらったので、それについて1つ話したいことがある。ここに出ている府中市や富山市は中心街の活性化に対する、いかに街を活性化させるかというコンセプトが非常に明快だ。これを使ってまちづくりをする、こういうまちづくりをする、というのが非常に明快。広島県府中市は学校を中心とするとしている。新しい学校をつくって、おそらくそれによって子育て世代を誘致しようということだと思う。

富山市は路面電車を活用して、その駅ごとにコンパクトな街をつくっていこうという非常に明快なコンセプトがある。
一方、甲府市を見回したときに、コンセプトというかキーになるアイテムは何か。ワーキンググループ、部会の方でいろいろ案が出てくる。非常に良い案が出てくると思うが、それは結局寄せ集めにしか過ぎないので、あるコンセプトはやはり必要。それを具現化するためにいろいろな施策が必要なのではないかと思う。
だからどの段階が良いのか分からないが、私は早い段階で基本コンセプトというかアイテムをクリアにしていく必要があるのではないかと思う。

【委員長】E委員さんがおっしゃる通りだ。いつかの時点でちゃんとクリアしないと、これは具体論だけというか枝葉の話だけになってしまうので当然それは必要だ。しかしそれをやってしまうと、こちらの具体論がものだから、いわば同時並行的に進めたい。どちらかというと事業が今、先に進んでいるが、当然、事務局の方でもその辺は念頭に置いていると思うのでご安心いただきたい。
以上でよろしいですか。
それでは、ありがとうございました。