甲府市中心市街地活性化基本計画策定委員会

中心市街地活性化
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第5回会議録

編注・この第5回会議で委員会側からの基本計画に関する提案が整理されたものと思えます。段落を適宜小分けしたり、原文に即して編者が強調箇所を設定したり、下線など追加しています。事務局および中心市街地活性化協議会からこの委員会に提示された計画原案がどのようなものかは、今回の議事録の内容からも推察できす。
開催日時・平成19(2007)年9月26日(火) 午後3時
開催場所・甲府市役所 本庁舎1号館 4階北会議室 出席・15名
議事内容等
はじめに委員長より、各部会からの報告と、想定事業の報告も含め検討してもらいたいこと、そして区域のことを話し合うことを確認した。
その後、事務局から資料確認をしたうえで、議事に入った。
※配布資料
  • 第5回甲府市中心市街地活性化基本計画策定委員会次第
  • 各部会からの報告資料
  • 計画区域の研究(地図)
  • その他(参考資料:市民アンケートクロス集計調査報告書、ワークショップ会議録、新聞資料)

(1)各部会からの報告

①都市計画部会

【A委員】
前回のワーキンググループの中で柱が3つあった。計画記載事業案の決定、中心市街地としての計画区域の決定、今回の計画を端的に表すキャッチコピー、この3つについて話し合った。

計画記載事業案の決定
1.甲府紅梅地区市街地再開発事業:
原案どおりで宜しい。
2.甲府駅周辺土地区画整理事業:
「良好な都市景観の実現」という言葉を追記してほしい。
3.甲府駅周辺拠点形成事業:
原案どおりで宜しい。
4.バリアフリー基本構想による道路改良事業:
スクランブル交差点~画材店までの街路を追記してもらいたい。なお、全体の中の道路改良事業に外灯計画も盛り込んでもらいたいという要望があった。
5.まちなか回遊道路整備事業:
紅梅通り、舞鶴城周辺も盛り込んで欲しいという要望。
6.県道甲府山梨線舞鶴跨線橋歩道整備事業:
原案どおり。
7.まちの杜推進事業(ポケットパークの設置):
ポケットパークに留まらず、都市公園の整備も盛り込んでもらいたい。具体的には市の橘公園、県中央公園、県立図書館前公園。
8.まちなか緑化推進事業(育苗植栽と管理):
花だけでなく樹木、苗木も盛り込み、名実共に緑化を推進してもらいたい。
9.案内板(サイン)設置事業:
原案どおり。
10.まちなか健やかサロン事業:
原案どおり。
11.甲府紅梅地区再開発事業(県立宝石美術専門学校の移転):
原案どおり。
12.甲府紅梅地区再開発事業(住宅104戸):
原案どおり。

 これら12の案件について、今回の都市計画部会としての基本計画に盛り込む内容は以上のとおり。ここで追記となったことをぜひ検討してもらい、中に盛り込んでもらいたい。

キャッチコピー案
甲府を表現するキーワードとして、自然、産業、ヒト、文化・歴史の4つ挙げてある。
自然の具体的なイメージとしては、緑、山、太陽、光、水。産業としては宝石、輝き、IT、伝統工芸、ワイン。ヒトとしては暮らし、生活、居住。文化・歴史としては2つの重なり合う近世の存在、伝統工芸、信玄街路等だ。
委員の中から出たコピー案の中から半数に近い賛同得られたものが1~5まで挙げてある。
 「1.緑と光と笑顔あふれるまち甲府」
 「2.山と水と太陽のまち甲府」
 「3.住んで、来て、甲府大好き」
 「4.住まいる快適都市」
 「5.ウォーカブルシティ甲府」だ。
メインのキャッチコピーにサブタイトルをつけた表現がインパクトもあり、分かりやすいものになるのではないかということになった。そこで案として
 「緑と光のまちこうふ―輝く笑顔 薫る文化-」
 「生甲斐・楽しいまち甲府―居て、来て、見て楽しいまち―」
 「発見都市 甲府―身近にある宝物を発見できるまち―」
を考えた。これは案であるので、皆さんで考えてほしい。
これは私の考えだが、他の全国から中心市街地の活性化案が国に挙がって全国の一覧が出た場合、甲府らしさ、もしくは人の目に留まるキャッチコピーということを考えると、当初の光とか緑とか自然とかということではない単語を付けた方が良いのではないかと思い、2番に甲斐という文字を入れたのと、3番に全然違う「発見都市」という語句を考えた。

3番目、中心市街地としての計画区域の決定については、部会の際に市から示された計画区域の提案を検討した結果、原案どおりでよいと決定されたが、今日示された区域と少し違っているため、そこは事務局からもう一度説明してもらいたい。
事業については、限られた予算で効果を最大限に発揮し、良好な市街地形成のためには、その投資を計画区域内に分散させるのではなく重点的に事業を行い、中心市街地の良好な変化を市民が実感できることが大切であると考える。それによって民間活力の導入意欲を盛り上げ、市民が主体の「まちづくり」としなければ、この計画の実現・成功はありえない。都市計画系の事業はハード事業がほとんどだが、その成功は、それを後押しする市民感情の高まりであり、そのためのソフト事業が求められる。今後、これについても検討し、なおかつ実施していくことが大切であると考えた。

以上が都市計画部会の報告である。

【委員長】
若干の補足説明をする。3つの部会があるが、委員の中には、審議した内容と少し違うと感じている方もいるかと思う。それは部会の開催日が違っているということと、どうしても時間が不足し、その点まで検討する余裕がなかったということがあるためだ。唯一、都市計画部会はキャッチコピーについて話し合いをした。計画区域についても話し合いをしたということであるため、他の部会の皆さんには若干、違和感を感じたのではないかと思うが、その辺は理由があってのことであるため、ご了承願いたい。
では、商業部会お願いします。

②商業部会

【B委員】
基本計画に採用できる商業関連事業項目を次のとおり選別した。これは提示された内容、協議会から提案いただいた内容等々を整理してまとめた。

1.まちづくり会社の設置:
甲府市、甲府商工会議所、甲府市大型商店協議会、甲府商店街連盟、その他有志の出資により設立し、優秀なタウンマネージャーを置いて、中心商店街活性化の諸事業の推進に当る。
2.賑わい創出のためのイベント事業:
「桜座」を中心に「やまなし映画祭」、「甲府まちなかミュージックフェスタ」「幕絵を活用したイベント」等、幕絵については今年からということになるが、これらのイベントの継続、発展を図ることによって賑わいを創出する。
3.空き店舗対策事業:
「ヴァンフォーレプラザ」「銀座町の駅」「桜座」「四菱まちづくり総合研究室」「チャレンジショップ事業」「家賃補助事業」等を継続してさらに発展を図る。
4.一店逸品事業:
現在も商工会議所において、一店逸品委員会の研究をしている。多くの店の参画を持って、委員会を結成し、それを普及活動し、各店のレベル向上を図る。
5.商業デザインコンテスト事業:
これは今後の話になるが、商店の内装・外装、美観向上のためにコンテスト等を開いて向上を推進する。
6.オリオン通りアーケード新設:
これは長い歴史があり、40年以上になるアーケードを紅梅町再開発に合わせて一新する。
7.コリド桜町アーケード撤去:
現在ある「桜座」付近のものをすっきりさせるために撤去していきたいが、コンセンサスが十分ではない状況である。
8.「甲州夢小路」
甲府駅北口、山手門東側に古民家等を建て、飲食、県産品の販売を行うという今後のプロジェクト。
9.ポイントカードシステム事業:
中心商店街の利用促進のため、各店にカード端末機を設置し、買い物に応じてポイントを発行したり、ポイント倍額セールを行ったり、旅行券が当るイベント等を開催して、お客様を点ではなく面でお迎えする体制を整える。中心商店街が属している協議会の場面でこれを皆様と検討してきた。前向きにこれからも取り組んでいこうということだ。
10.ホームページ「甲府城下町」の拡充:
現在、中心商店街の20店あまりの参加を増強し、さらに充実した内容とする。
以上だ。

【委員長】
質問等があったら、全部が終わったらお受けしたい。では交通部会、お願いします。

③交通部会

【C委員】
交通部会の施策案は少ないが3つだけだ。

1.バス定額乗車券の発行:中心市街地へのアクセス性改善策の1つとして、中心市街地へ向かうバスを定額で乗れるようにしようとする事業。中心市街地へのバスを安くすることで、交通費用の負担感を減らす。ICカード等の機能を利用して、休日限定、平日限定、利用回数の上限などを設定し、通勤・通学利用はできないものとして、現状で車通勤を行っている人も、飲酒などの際や、たまに公共交通を利用してみようというインセンティブを与える。
現在、バスを使っている人だけでなく、使っていない人にも訴えるには、料金設定は少なくとも5回/月の利用で元が取れるように設定することが望ましいと考えられる。休日限定ならば1カ月1往復で元が取れる。例えば400円/月、4000円/年程度となると考えられる。
ものすごく簡単な計算をして、月3000人くらいの利用で、500円とすると年間で損失補填額が2500万円くらいになるだろうと考えられる。ただし、その補填額については、後で説明する3番の事業で、バス分担率が中心部へ向かうのを現状の4%→6、7%まで引き上げるという施策を合わせて行う。少なくとも10%まで達するとほぼ負担額はないという計算になるため、そういう事業と合わせて実行したいと考えている。

2.自転車利用促進策:中心市街地から近隣へのアクセス向上、中心市街地内の移動性向上のために自転車の活用を図る。現状、甲府駅から自転車でアクセスする数が、現状で800人程度→1400人程度までの利用増を見込む。

 1)駐輪場の整備:自転車活用促進策としての駐輪場、街路整備。これは都市計画部会からの話にもあったが、街路整備や施設整備と合わせて駐輪場の設置を義務付けていただきたい。駐輪場は100mに1ヶ所(5~6台)で存在するような形で整備していただきたい。

 2)レンタサイクル事業:駅、バス停、駐車場からのアクセス性の改善、向上のためにレンタサイクルを設置していただきたい。100円/1日程度で利用可能なものを検討していただきたい。費用概算は完全ではないが、資料に載せておいた。
 ※費用概算
  自転車1台2万円×200台=400万円
  1日30台のレンタルがあるとして3000円×300日=900万円の収入

3.継続的な市民意識の啓発活動:話は元に戻ってしまうが、「自動車利用=郊外型の生活」という図式からの脱却を目指し、意識変化のための活動を行う。前回、市民ワークショップ(中心市街地を語る会)の際にアンケート調査をして、こういうことをするとどういう意識変化があるかを調べた。
簡単に言うとワークショップをやった前後で、9割くらいの人が市民中心で考えるようにした方がよいというふうに意識が変わるといったものだった。ワークショップの実施等を通じて、車の利用仕方、生活の仕方について考え直すという事業を実施していただきたい。ワークショップの開催費用はいくらかかるか分からないが、10 万円くらいと想定し、各学区25であるため1年間250万円で実施していただきたい。
実際にそれを実施した時に、自分の生活に変化、効果があるということを知らせるためのコミュニケーションも合わせて行っていただきたい。こちらはインターネット等を使って実施する。
 ※費用概算(環境家計簿システムの運用)
 ・サーバーなどのハードウェア:20万円
 ・システム構築:50万円
 ・運用メンテナンス:100万円/年
 ・活動参加プロモーション:50万円

この3番目は1、2番目と合わせて実施しないと意味がないため、ハードウェア的な事業と合わせて、啓発活動の実行ということを行っていただきたい。 以上の3点だ。

【委員長】
今、部会から報告があった。ここまで来るには随分紆余曲折があった。実際には大きなプロジェクトがなかなか立ち上げにくい。やはり5年間という期間で明確に実現できるという1つのタイムリミットもあるため、そういうことを確かめないとこの計画には載せられない等、いろいろな状態がでてきて、正直、最初、紅梅地区の再開発ビル、その中に宝石学校まではいいというところで、その後の二の矢、三の矢は出てこなかった。
私もこの計画の全体を見た時に、果たしてこれで中心市街地にお客さんというか中心市街地に住む人が増えて、来街者が増えるのかという忸怩たるものが未だに心の中に正直言うとある。だが、計画は作らなければならなく、時間的な制限もある。そういうところで正直苦しんでいるというのが実情だ。住居地域、居住人口を増やしたい、また来街する機会・きっかけ、そこへ行く必要性がなければ人は来ないわけだからそういう憩いの場ということで、県が持っている公園を何とかできないかと思ったが、それは難しいとか、ここにバスの停留所をつくりたいと思ってもそこはダメだとかいろいろなことがあった。
私個人として協力できるのは自分が持っている雑誌の創刊号約40年分、1000種類あるため、それを提供してもいい。そこに雑誌とか新聞とか並べて、そこで立ち止まって時間潰しをしてくれたらいいと思ったが、それもちょっと場所がない等、部会報告に書けなかったことが諸々ある。だから、そういったことがあることを踏まえながら、皆さんに話し合いをしてほしい。そしてこれが一段落してから、後に区域の問題にかかりたいと思う。
1つ良い点は、市役所は現在の場所に建設が決まった。ここは単に月曜日から金曜日までの事務的な場所ではなく、もっと開かれたオープンな、土曜日、日曜日も市民に集いの場として提供できる、なおかつ駐車場も利用できる。このことも計画の中に入るのではないのかと期待しているのだが、これも具体的な内容については、時期尚早で入れられないということがあった。それではどんどん皆さんからご意見、要望を出してもらいたい。最終的には10月の委員会が多分意見集約の最後になろうかと思っている。今日は、皆さんから忌憚のない意見をいただきたい。

【D委員】

まちづくり会社も水面下ではいろいろな話は進めているが、今後、変わってしまう可能性もある。ただ甲府市も非常に協力的な態勢を考えてもらっている。また県も非常に協力体制をとっていただける雰囲気がある。ただ、まちづくり会社も現実的には商店街連盟等との具体的な打ち合わせには入っていない。ただ、まちづくり会社はつくるということを前提とした中で、今度は継続的な実行をしていかなければならい。その受け皿として行政が対応できない部分を担っていく組織として必要であると考えている。
人の問題も出てくるし、中心的に活動できる人をどうするかとかもある。ちなみにこのプランが国交省の認定が取れれば、3年間は人件費だけでも年間600万円くらいもらえる。こういうものも活用しながらまちづくり会社の運営をしていきたいと見ているが、もう少し固まったところで報告をさせてもらう。

(駐車場とコンパクトシティ)

【A委員】
交通部会の方にお聞きしたい。報告には駐車場の問題には全然触れていない。市民アンケートでも、実際の地盤沈下が進んでいるというのは1つには平たく言うと無料で停められる駐車場がないということが大きな原因の1つだと皆さん言っていて、駐車場の問題があるのだが、今回の報告では、駐車場の問題にあえて触れていない。これはあえて理由があってのことだと思う。1つにはコンパクトシティということもあるだろう。その辺のことについても、ちょっと考え方をきっちり示しておく必要があると思う。
もう1点。駐輪場、自転車利用は面白いと思うのだが、これは鉄道で来る人、またバスでまち中に来る人だけでなく、今のような形で大きな停めやすい駐車場が例えばエクランの所にあるとすると、車で来る人の利便性も当然ある。その辺のことも考えてよいのではないかと思う。甲府の周辺に大きなメインの駐車場ができるとするならば、そこからの誘導ということも含めて考えるとまち中に車で入るのではなく、外周に車を停めて、そこから自転車で来るというアクセスもあっても良いのではないかと思った。
また、レトボンの話もあると思うが、その辺のことについて話を聞かせてもらいたい。

【C委員】
駐車場のことについてはかなりご指摘があるように、市民意識調査でも無料駐車場が必要だという要望が多いということで、駐車場もいくつか検討している。最終的にそれについてまったく触れていないということについては、ご指摘があったようにコンパクトシティということであって、先ほどの部会の報告のところでも述べたが、そもそも交通利便性が今、中心市街地は車を使う状況においては悪いということで、それを上げるためには無料の駐車場と広い道路が必要だという話しになるかと思うが、現状、その整備はできないということであろう。そのため、現状の駐車場をどうやって活用するかという話しになるかと思う。
それについては、駐車場の活用の話について検討することは可能だったと思うが、今回はあえて駐車場について触れない。中心市街地がコンパクトシティの目的のために駐車場を整備していくということはそもそも矛盾しているため、あえてふれないということにさせていただいた。
また、周辺駐車場との連携ということで、レンタサイクルという話しのところに駅、バス停、駐車場ということで、駐車場に自転車可能な施設をつくるということで、車+自転車、バス+自転車、電車+自転車という形を考えている。また周辺駐車場と一体化した整備ということだが、その周辺駐車場整備ということ自体がこの5年間で実行不可能であろうということであって、結果として、駐車場の具体的な整備ということと合わせたものは案としては出てきていない。ただし、駐輪場、もしくはレンタサイクルと合わせて実施していただきたいということは、説明が不十分で申し訳ないが、報告資料には入れてある。
駐車場に関しては皆さんご意見あると思うのでいただきたい。

【A委員】
この件に関して言うとコンパクトシティというのは、1つにはこの中に住んでいる人たちができるだけ集約して自己完結型に歩いて過ごせるような小さなまちをつくろうということなのだが、もう1つはこのまちを訪れる人たちということの視点もあろうかと思う。それが交通部会になるのか、逆に商業部会か都市計画部会か別の部会になるのか分からないが、その視点から捉えた場合の駐車場問題はきちんと取り組まなければいけないのではないかと私個人としては考える。そういう意味でばっさり切ってしまっていいのかと思う。これについて皆さんでご審議いただきたい。私個人としてはこの視点はどこかにきちんとした形で出していきたいと考えている。

【E委員】
私も交通部会に入っていて、その中でやはり駐車場というものについて必要だという意見があり、いろいろと検討した。その中で、実際に民間で駐車場の確保について、あるいは駐車場の利用の利便性向上について民間の動きがあるという情報があったため、具体的に今回明記しなかったというのがある。それが実際に行われるかどうかはかなり微妙な段階で、この5年以内にできるかどうか、ということだったため、なかなかはっきりできなかった。では、市で大きな無料駐車場つくれるかどうかといった時、委員長からも先ほど話しがあったが、これは私の意見として例えば相生小を駐車場にしてピストン輸送したらどうかという話しもしたが、ここは別の用途が考えられるということで少し難しいのではないかという結論になった。
交通部会としてどういったものが望ましいのかについて、駐車場については結論が出なかったというのが正直なところで、必要性がないというわけでは決してないと思う。

【D委員】
商工会議所の方の委員会では、コンパクトシティをスタートさせた時にキャッチコピーとして「住んで良し、訪れて良しのまち 甲府」というところから始まった。だから住んでいる人たち、そこで商売をする人たちはポイントにはなるが、やはり訪れてくれる人たちをどうもてなすか、対応するかということの中で、駐車場が一番大きなポイントになっている。これは皆さんもご存知のとおり、アンケートの結果は、甲府の中心街で不満なことのトップが快適な駐車場がないことだ。ただ、今、E委員が言ったように、民間ベースで検討しているところもあるし、協同組合で検討しているところもあるし、行政が検討していることもあるため、必要なことは事実だが、どの辺に置けばいいかというような、そういうものがもし都市計画部会の中で、都市交通上、もし案ができればまた大変参考になろうかと思う。駐車場については実際検討しているし、なければ困る。
先ほどA委員が言ったピストン輸送という考えももちろんあるが、真ん中に大型の駐車場をつくりたいということも合わせて検討されている。だから立地上どこにつくるのが今の交通道路の関係等、ベストなのかが部会の方で提案してもらえると参考になろうかと思う。

【委員長】
少し説明させていただきたい。駐車場の問題は最初から大きい問題になっていた。最初は桜町に大きな土地を用意してそこに駐車場ビルのようなものを造ろうではないかという考えもあったし、地元百貨店も大きな土地を持っていて、そこで駐車場ビルができる可能性があるということだったが、それも実は明確ではなく、今回の報告書には入れられなかった。
なおかつ、利便性ということで、よく空きの駐車場を示す看板のようなものが道路の上出ているが、そういうものもどの駐車場を選ぶかということで設置が難しい。では新しい方式で例えばナビだとか携帯電話を利用して、今どの駐車場が空いているかを知らせることも検討したがなかなかうまくいかないということで、実際私が部会で見たり聞いたりする限りでは正直言って結論が出にくかった。そういう大きな問題を抱えている。だからC委員も随分苦労して部会をまとめてくれているがそういう伏線があったということだ。
私は(10月)11日に商工会議所の協議会で、その中のワーキンググループの交通部会が何か提案をされるということを期待しているが、それをここで聞くことはできるか。

【商工会議所】
ある程度最終的な結論というか方向性が出たため、交通部会としては提案できる状況にある。
駐車場については市民からの声、いろいろな方面からも駐車場の問題を、ということが出ているため、駐車場組合の方々が実際にどのように考えているかをヒアリングさせてもらい、その中で結論として実際、自分達が経営しているため大きな新築の駐車場については賛同しなかったが、何とか商店街の店主の皆さんと歩み寄って、お客様に利便性のあるシステムを考えたいという前向きな気持ちはあった。そういう気持ちを受けて、例えば1つの例として現在も商店街の方では、一定金額以上の買い物があったら駐車場無料券を発行しているが、それを1つの店舗でバラバラではなく統一的に中央商店街がある程度、全てということは言わないまでも一つの統一のシステムに基づいて、お客様が分かりやすい形で、甲府の中央商店街に行けば2時間は無料になるというようなシステムができれば、今よりはお客様にとって利便性の向上になるのではないか。そのためには今、実際、1時間いくらと商売としてやっているわけなので、誰がどういう形で無料分を負担していくのかを議論していかなければならないと思っている。そういうことを基本計画に載せる時期までにどこまで進むか分からないが、何とかクリアして検討していければと思っている。その駐車場のワーキングの立ち上げを11日にしたいと思っている。

(まちのコンセプト)

【F委員】
多少思い付きめいたことで恐縮だが、交通部会の案を拝見して、1のバス、これは中心商店街に来る人たちを増やそうという狙いだと思う。中心市街地に周辺から人が集まって来るためには、料金はあまり実は問題になっていないのではないかと思う。私はむしろ、1時間に1本だとか、6時を過ぎるとバスが無くなってしまうとかいうようなそういうことの方が利用者を抑え込んでしまったのではないかと思っている。
私は石和から中心街へ来る。6時をちょっと過ぎると帰るバスがなくなってしまう。そうすると甲府駅まで行って電車に乗って、後は歩くという形になる。そうなると来ることも制約される。こちらに来て食事をして帰ろうなどというのは少し難しくなる。
もっと本数を増やすこと、そしてもう少し遅くまでバスを運行すること。これは当然、バス会社の採算問題にも影響するため、そこに補助金をつぎ込んででもやらせる、その方が有効なのではないかと考えている。
また、駐車場問題についてだが、このまちを見たところ、点々と小さい駐車場があちこちに存在していて、かえってまちの景観を壊している。あれはどれだけ意味があるのか。まち、特に商業のまちというのは充実した店舗があって、お客で賑わっているのが繁栄する。小さい駐車場より、むしろ大きな所に大きな駐車場をつくってそこで一括処理するような方法を考えるべきではないかと思う。例えばこれはちょっと物理的に無理かもしれないが、百貨店の屋上を開放してもらってあそこに、2、3階建ての駐車場をつくってそこで一括処理するとか、あるいは、紅梅どおりの端にある県民会館ですか、あの建物を建て替えて、下は店舗、上の方に駐車場をたくさんつくり、そこで一括請け負ってもらうようなことをするべきではないかと思う。駐車場の位置というのは中心商店街に近接していなければ意味がない。あちこちに点在するのではなく、そういった大きなものをこしらえて、そこで一括処理する、そこはいつでも空いている、そうすれば良い方に変わるだろうと思う。これが交通部会の報告を見ての感想だ。

もう1つ。都市計画部会について。キャッチコピー案、これはまちを表す基本になるものだと思う。何かこの山梨県、あるいは甲府というものが信玄を中心に進めていこうとしているが、これはちょっと間違いではないかと思う。
まちづくりの最初、きっかけをつくったのは武田家だと思うが、その後、まちを発展させたのは実は徳川だ。江戸時代に入って、いろいろなまちができ、商業が発達し、伝統的な行事もできた。江戸時代からできた商店などもある。そういうものを全然無視して、信玄を中心に据えて信玄祭りだけで終わっているというのは、せっかくの土地の伝統とか歴史とかの遺産を無駄にしているのではないかと思う。
私はここに江戸時代以降のいろいろな問題も加える、むしろその方が信玄よりも大事なのではないか。具体的に話すと、これは商業部会に関係する、あるいは都市計画部会に関係するが、昔からある魚の道というのがある。紅梅通りの東側。あの通り沿いには昔から残っている店がたくさんある。いわゆる老舗だ。ところがもう衰退してしまっている。前に少し話しをしたが、寿司屋の本店だとか、蕎麦屋もそうだ。その前にもいろいろな店が点々とある。これがもう落ちぶれてしまった老舗か、あるいはまさに落ちぶれようとしている老舗だ。こういうものをもっと活性化することが大事なのではないか。つまり紅梅通りの東側道路、昔の魚の道。これを再開発してそこで老舗にもっと元気に商売してもらう。そうなると、大変大きな客引きの魅力の目玉になるのではないか。

それからこの伝統産業としては伝統工芸がいろいろある。宝石とか伝統工芸などだ。これは職人の技でやっている。日本ではいろいろな製造工場が工場生産したものをあちこちデパート等に流して売ってもらっているのだが、それだとじかに消費者と触れていないものだから、どうしても一方的なメーカー側のデザインのものが押し込まれている。もっと消費者と顔を合わせて、消費者の好みのものをいち早く見つけて作って提供するような、伝統工芸の職人さんが自分の店を持ち、そこで作りながらお客と接するような、マイスターショップのようなものをもっと助長し、作らせるべきではないか。
そういうものをどこかにちゃんと宝石材もそうだろうし、アクセサリー、印伝関係、印章関係といったものを集めて、例えば駅前通りの向こうにある、今、風林火山博をやっている建物をマイスターショップ館にしてということをやると、観光客にとってはすごく良い目玉になると思う。それには職人たちの自立心をもっと育てるようなそういうような施策も要るのだろう。
私は少しだが、引退後、ヨーロッパ等を回った。たいてい大きな都市の中心にはマイスターショップがある。そこが大変繁盛している。良い製品がつくられて売っている。小さい店だが。そこで職人さんというか親方に会っていろいろと話すととても楽しい。そういうものがどうしてここにないのかと思う。

あるいはワインについてだが、ここはワインをつくるだけであって、ワインを美味しく飲ませる、ワインを使って美味しく食べさせるような工夫がない。
甲府に来て名物何だ、と言うと、ほうとうだと言う。ほうとうは、都会の人間は1回食べたら2度と食べない。ああいうゴタゴタ煮てあるのは嫌いだ。また、ほうとう屋さんに行って気がつくことはあまりサービスが良くない。それどころかお客のことを考えていない。注文したら時間が経ってとろけたようなものを持ってきたのでは、もう2度と行かない。私はそういう経験がある。もちろんほうとうがあっても良いが、それ以外に本当のワインを使った料理をやっているレストランがあるとか、ワインを美味しく味合わせるようなレストランがもう少し街の目立つ所になければならないのではないかと思う。そういう店の育成も非常に意味のあることではないかと思う。そんなことを感じた。
伝統工芸にしてもワインにしても皆、徳川時代以降に発展したものだ。そういう徳川時代の遺産も大事にして、今のような商業に結び付けて普及させれば活性化になるのではないかと思う。

3番目に商業部会のこと。私は数回、体調不良で欠席してしまい、これだけは言いたかったということを申し上げずに終わってしまった。それは、商業者自身の自発的な創意で街を活性化させるような、そういう雰囲気を盛り上げる必要があるということだ。それがなくて、いろいろなことばかりやってあげても本人にその気がなければ何もならない。その辺の配慮がほしい。
例えば、1つの手段として、この地域をいくつかのブロックに分けて、駅前の1階は観光客を相手に、観光客にこの土地の良さを訴え、楽しませる場所として発展させるのだという共通イメージとして頭にあれば、そういう店が増えてくる、そういう方向で経営努力をする。だんだんそれで秀でたものになってくるだろう。あるいは紅梅通り。あそこも1つの大事なセンター街だ。あそこは買回り品を中心とした、しかも現代的な若い層向けの、日本の最新のものがあるというようなそういう買回り商店街として発展させれば、皆がその気になれば、この辺にない強く顧客吸引力を持てるのではないだろうか。
あるいは、かすがも~る辺り。あそこは今の紅梅とは少し離れている。あそこは少しまた別の性格を出すべきではないか。あそこは老舗なども含めて本当の高級な高度な満足を与える買回り品をそろえる。
その周辺部は非日常的な飲食、サービス業という具合にそれぞれの地域の特性を発揮する、そういう方向に努力する、そのような経営に転換する、そのような店に変えるというものには、特別な助成を与えても良いのではないか。
そうやって、皆がどこで何を発展させようかという努力をするようになれば、他のいろいろな施策が生きてくると思う。
私の多分に思い付きな面であり、地域の実情を見ていないが、ここへ来て、この辺を見れば見るほど、今のような思いになる。
以上。

【委員長】
話が多岐にわたったため、若干整理する。駐車場については、私が提案させてもらうが、今日のところで実はいろいろなところに関わっている問題であるし、商工会議所の方でもいろいろな計画があると聞いているので、部会長で話をしたい。そうでないと駐車場について一定の結論を出したもの、あるいは事業化するものはするという何らかの形で触れていきたいというのもある。そのため商工会議所の協議会が終わった後に、早急に部会長さんの集まりをしていただき、そこで再度、検討していただき、そこで載せるか載せないかを皆さんでお諮りしたい。できたら、一応10月の委員会で最終の了解をいただくが、途中の段階でいろいろと報告したいところがあるため、皆さんの話しをする前に部会長に一任させていただくという提案をさせていただきたい。
また、信玄のことについては、後のキャッチコピーのところで触れさせていただく。
商業部会に関して、今、F委員が言う商業者の自発性自主性については、これはすごくいろいろと問題がある。こちらにいらっしゃるB委員は商店街の副会長をされているが、今、大変取りまとめに苦心されている。そういう中で実際に挙がってきたのが9番のポイントカードシステムと、10番のホームページの充実だ。これが商業者の中から挙がってきたプログラムだ。F委員さんのマイスターショップを養成しなさい、育成しなさいという段階まで実はいっていないというのが正直なところだと私は思っている。
他にいかがか。

【G委員】
今の駐車場の問題。部会長に一任する形になると思うが、載せる載せないのいずれにしろ、これは中心市街地を考える時に重要なファクターになると思う。仮に載せないと決めた場合も、なぜ載せないのかよく皆さんが理解しないといけないと思う。
先日の市民アンケート結果で、郊外にあるような駐車場がほしいのだと、単順に私は見てとった。300台、400台クラスの無料駐車場が甲府の中心にありさえすれば、皆、甲府の中心にやってくるというくらいの感じで受け止めた。ただ、本当に中心市街地というのはどうあるべきか。これから甲府市がずっと中心市街地で栄えていくためにはどうあるべきかに非常に関連する問題だから、ぜひ駐車場のことを部会長で議論する場合は、なぜそうなのかを明確に打ち出してもらいたいと思う。

【委員長】
他にいかがか。

【D委員】
先ほどのF委員と関連するが、今の甲府のまちが形成されたのは柳沢吉保の時代ということが言われているが、やはり徳川から明治の初めくらい、特に明治の初めの商業や文化が著名だと言われている。その一部が桜座の復活だとか幕絵をやろうということにもつながっている。
私は甲府城、舞鶴城とニックネームで呼ばれているが、甲府城の活性化というのも位置づけた方がいいと思う。
また、明治の初めくらいに栄えた甲府の歌舞伎のような文化といったことも、桜座が復活はしているが、当然桜座もこれから継続して存在してもらいたいと願っているし、松本というとイメージとして松本城が浮かんでくるが、甲府といってもストレートに出てこない。そのような意味でも甲府城の位置づけがほしい。検討いただきたい。

【F委員】
甲府の街に確かに徳川時代、江戸時代から始まったいろいろな伝統、習慣が残っている。また、明治になっていろいろなものができた。それからここは日本でもかなり早くから活発に自由民権運動が起こって、政府に行政に厳しいものを言ってきた地域だ。そういった伝統もひっくるめてもっと売り物にすべきではないかと思う。
今の百貨店の斜め前が空き地のようになっている。あそこに江戸時代の関所があった。あそこから少し下がった所に本当の現物がそっくり残っている道祖神の社がある。あそこで道祖神祭りを再現したりしたら、関東地方、いや日本中がびっくりするのではないか。
このように徳川、江戸時代以降、明治、あるいは昭和の初めにかけて、いろいろな遺産がここにはある。それを総合的に発掘してほしい。もちろん、舞鶴城もそうだ。
そういうことを都市計画に含めていただきたいし、それに関連した商店街の活動というのもたくさん考えられると思う。そんなところだ。

【C委員】
まずは、駐車場のことについて。一任ということになるのかもしれないが、少しだけ教えていただきたいことがある。どなたというわけではないが、駐車場を設置して成功した事例というのが何かあれば教えてほしい。中心市街地に巨大な駐車場を設置した結果として、非常に栄えたというようなことがもしあれば。私が調べた範囲では特にそういうものがなかったため、それについて多少疑念は抱いているというのが率直なところだ。もちろんそれはその他の要因と含めてということなのだろうが、失敗した事例はいくつかあるが、成功した事例がない。どういうふうにしたら成功したのか教えていただきたい。
もう1点。商業部会について。6、7番で、片方はアーケード新設、片方はアーケード撤去となっているがこれはどういう意味合いか。

【B委員】
アーケード撤去だが、これはそのまちの方々の要請で、現在あるものを撤去してすっきりしたものにしたいということだ。かなり古く、高さも低い。それはそれなりに理解できる気がする。オリオン通りの方は逆に市民調査もしっかりさせていただき、ここにはアーケードがほしいというファクトに基づくと同時に、現在営業している商店主もぜひこれはそこに設置しておきたいという、要するに新しいものとして生まれ変わらせたいという要望が出ていて、このような形になった。

【C委員】
7番はその地域の人が撤去したいという要望か。

【B委員】
そうだ。

【委員長】
今のC委員からの質問で、駐車場ビルをつくった成功例の話しが出た。私は先日高松に行った。あそこには三越があるのだが、三越所有の土地を商店街に賃貸して、商店街がそこに駐車場ビルをつくった。三越と背中合わせだ。そういう事例もある。他にもいろいろあるかという気がする。

【C委員】
高松については私も調べたが、特にそれで何か歩行者の増加になったとかわかるのか。

【委員長】
できたのがまだ今年の7月であり、それによってどのくらい通行量が増えたかというのはまだ数値的に出ていないのではないか。私もそれ以外の地域の駐車場ビルについては調べてみる。次の部会までには参考のデータを集めたいと思っているので、今日は少し御勘弁いただきたい。他にいかがか。

(道路に愛称を付ける取り組み)

【H委員】
商業部会かまたは都市計画部会でこの問題になるのかは分からないがお聞きしたい。このコンパクトシティ範囲内の町名、丸の内とか中央とか分かりにくい。馴染みのない町名でこれでいいのかどうか。そうかと言って、桶屋町とか鍛冶町とか連雀とかそういうふうにもいかないだろうが。また通りの名称を親しみやすいものにするとか、そういう意見はなかったのかどうかお聞きしたい。

【副市長】
今、ご指摘があったような中央だとかあまり歴史にそぐわない町名をとったことについて、昔の町名に戻せないかという話しは度々ある。市役所の中でも何度も議論したが、1つの案としては全部戻してしまうというのがあるが、あれは確か昭和30年代に桶屋町とかから中央といったものに変えたのだが、全部戻すというのは莫大なお金がかかり市民生活にかなり負担がかかるため無理だという議論になっている。また、道路に愛称を付けたらという話しがあったが、実は報道にも2、3度出ているためご存知の人もいると思うが、私共でこの委員会とは別に道路に愛称を付ける取り組みを今、検討中だ。委員会としては2度ほどやって結論を出し、今は最終調整中だ。魚町とか桶屋町とか先ほF委員からも話しがあった江戸時代の町名を中心に、少し明治も混ざっているが、その町名を通りの名前として復活させて、通りの愛称として道路にも実際に標識を付け、地図にも描いて、なるべく皆さんに平和通り等、普段皆さんが言っているように、日常的に使えるようなことをやっていただけないか、市民に浸透させていただけないかということで、今、その最終案を調整中だ。
そのエリアは、柳町とか魚町辺りから東の方で、今回検討している中心市街地とは少ししか重ならないが、私共は第一弾というつもりであるので、市民の評判がよければ第二弾、第三弾ということでだんだん広げていって、中心市街地のかなりのエリアについてその古い町名を愛称とすることも可能ではないかと考えている。 実は後で申し上げようと思っていたのだが、この委員会の最終報告にもうまくいけばドッキングして載せていただけないかと思っている。道路の愛称の検討がもう少し形ができたところでお願いしようかと思っていたところだ。

【F委員】
都市計画部会での報告で、7、8番目に大変関心がある。日本でまちの中心は大抵商店だ。商店の中でも駅の真正面にあるのがパチンコ屋とか、あまり品がよくない。
これは私がかつて勉強させていただいたある先生が言われたことだが、その方はオックスフォードに長く留学されていたのだが、オックスフォードのまちの中心は実は森林公園なのだ。それが、各地によく知られていて、あそこは非常に品の良いまちである、自然に親しみながら、そしてその中でお祭りをしたりして、その周辺に繁華街がある。そういうものが日本にもできないかなとおっしゃっていた。私はそういうまちができると素晴らしいと思う。この7、8番である森の推進、緑化といったものを大事にして、甲府の街の一番中心は何か。人が集まり一番の中心は森林公園で、巨木があって、その下の日陰で年寄りが休み子供が楽しむ。あるいは買い物に疲れた人が休む等。あるいはところどころで大道芸が行われていたり、子供たちがサッカーをしていたりというような、そういうものを中心にまちができるというのは、これは羨ましいと思う。この7、8番目には大変関心がある。これは単なる私の希望だが。
それから、商業部会の空き店舗対策としてここに書いてあること。これは大いに結構なことだが、これだけではなく、昨日かどうかニュースでみたのだが、山梨県の南アルプス市の方で空き店舗でなく、空き住宅バンクというのをこしらえたのだという。空き住宅が狭い街に10も20もできてしまった。その空き住宅を登録しておくと、都会の住みたい人に紹介、斡旋をし、建物の有効利用を図るという事業をしているらしい。
私はそれを応用して空き店舗バンクのようなものをつくり、空き店舗の持ち主はそこに登録して預ける。そして積極的にその活用を考える。例えばどんどんと小さいものは合併させて大きくして、もっと有効に使えるような敷地に変えてしまうとか。これは前に先生がおっしゃっていたが、共同店舗とか。そうなれば共同店舗もできる。そしてそこで甲府地区の商店街が扱っていないような大事な商品、こういうものを扱う新しい商店の創業をどんどんと進めたらどうか。そんな空き店舗バンクのようなものの設立、運営というものも有効な手段にはなり得ないかと思う。

(空き店舗対策)

【委員長】
今のF委員のご質問について、実は、甲府商工会議所のニュースの中に、まちづくり会社をつくる。その中の仕事の中に、不動産売買、賃貸借契約を請け負うというとおかしいが、そういったことも仕事にすると報道されているから、多分それは入ってくると思う。

【F委員】
専門にやるような組織、仕組みづくりを設計する必要があるのではないかと私は思っている。

【委員長】
だから空き店舗を単に不動産会社に任せるのではなく、むしろまち全体を見た時に、テナントリーシングというのだが、どういう店に入ってもらいたいかというのを、今後はまちづくり会社に私は期待しているところだ。その辺は少し付け加えさせてもらった。
他にいかがか。

【E委員】
3つの部会からそれぞれ案が出てきているだが、これは交通部会、都市計画部会でも話題になったことだが、平和通りの西側部分は住宅が数多くある所だ。今回の計画エリアの中としてはそれほど広くない部分かもしれないが、人の転入ということを考えればこの地域に多く入ってきて欲しいということになろうかと思う。この地域は今、非常に高齢化が進んでいてお年寄りの独居世帯もかなり多いのではないかと思う。高齢化率はかなり高いということは分かっている。こういう方々が、丸の内2、3丁目辺りになると思うが、どこに買い物に行くかというと、食料品をどこに買いに行くかということになると岡島さんに行くということを聞いたことがある。平和通りを超えて行くとなると結構距離がある。中心市街地の活性化というものにもつながると思うし、高齢者対策ということにもなると思うため、この地域に何らかのバス、小型のマイクロバスをこまめに走らすという取り組みも必要なのではないかと考えている。
今回、バスについての施策が取り入れにくいという状況もあり、そういうことも今回の報告の中にはないが、居住人口の増加ということも考え、さらに高齢化対策ということも考え、商業地域と丸の内2、3丁目、さらには病院などを結ぶようなバスというものも検討すべきかと考えている。

(キャッチフレーズ)

【委員長】
ミニバスのようなものですね。次の部会長会議の際のテーマにさせてほしい。
他にどうか。なければ一応事業についての皆さんのご検討、ご意見の交換はそのくらいにさせてもらう。先ほども言ったように駐車場、特に交通問題については皆さんが非常に関心をお持ちのようであるため、その点の検討を部会長の席でさせていただきたい。
では、続いてキャッチフレーズと地域の問題に移る。
都市計画部会の報告資料の裏を見てもらいたい。ここにキャッチコピー案とA委員が手書きで書いた3つの案というものが示されている。ここで皆さんからの意見をいただきたい。キャッチフレーズについては必ずしも記載の必要性はないと私は思っている。他の地域の報告書をHPなどで見ると、あるところとないところがある。例えば青森の場合は、コンパクトシティ青森だけしかない。そういうところもあるし、実際に掲載しているところもある。ということであるため、なくてもいいと言ってしまえばその通りだが、私はやはりどういうまちづくりをしたいのかを一言で分かってもらえるためにはキャッチコピーは大事だと思っている。個人的には皆さんで考えて採用していきたいと思っている。いかがか。

【副市長】
議論の前に少しご留意いただきたい。私共で昨年、甲府市の第5次総合計画を作った。それは甲府のまちづくり全体であるが、それにもキャッチコピー的なものがついている。「人がつどい 心がかよう 笑顔あふれるまち・甲府」というものだ。一応甲府で、まちづくりはこういうものをするということを説明する時は、毎回このキャッチコピーを使ってやっている。中心市街地はいわば甲府の顔であり、本当に中心だ。だからこれとある意味だぶってもかまわないだろうと思うが、あまりイメージが似ているというものだと混乱するというか、お互いの関係が分かりにくくなるという恐れもある。まちづくり全体としては先ほどのキャッチコピーを使っているということを念頭においてご議論いただきたいと思う。

【委員長】
さっそく反論するわけではないが、今回は中心市街地という大事なポイントであるため、これをそのまま使うわけにはいかないと私は思う。だからこれを参考にしながら、やや長いという点もあるため、長田委員はサブタイトル、2段構えという方法もあるという提案をしているため、できれば私は別のものを作りたいというのが本音だ。

【F委員】
今の2段構えの考え方は非常に結構だと思う。先ほどの「人が集い…」というキャッチフレーズは、結果としての状態を表現している。究極的にはそこに行きたい、あるいは行っているのだというものだ。そこでこういう中心市街地の活性化とか努力の方向を考える場合にはそれに至る手段をもっと明確に示した方が良いのではないか。例えば今、4領域からの言葉が挙げられているが、私はこれをまとめて、言葉はもっと上手につくるが、主旨だけを申すと良い伝統が残っている。洗練された感覚のまちだというような、いろいろなものが洗練されたサービスが提供される、そういう生活ができるまち。そしてそこには古き良き伝統が甲府に残っているというようなこと、そのことから人が集い…というように持って来るのはどうかと思う。ここに挙げられている「自然=緑が多い、山が多い、太陽、水がある」、これは過疎地特有の特徴であり、果たしてどうか。また産業としては宝石、ITとなっているが、この地のIT産業は実は下請けであり、中央から進出してきた大きな企業がITの中心部分をしていて、ここはその下請け的な活動だけをしている。自分が中心となってIT機器をどんどんと世界に広めるような力は全くない。これが自慢になるだろうかという感じだ。
というようなことで、これはもう少し皆が努力をして、どういう方向に努力していけば良いのだろうかということを考えさせる、そんなキーワードがほしいと私は思う。

【A委員】
今のF委員の話を補足する。例えばもう少し広義に話をすると、甲府盆地だけでなく、世界的に通用するIT産業の企業もあったりする。それから、もう1つは、メインの産業を支える、部品を作っている所の中には、ここでしかできないという強い部品を作っている小さな町工場も甲府にはある。そこが非常に良い成績をあげていて、そこの製品でなければできないものもある。例えば前の中越地震のところに柏崎市にあった車の部品をつくっている工場が、日本の車の部品の 80%以上を作っているということで、その工場の稼動が止まったために、車の生産ができなくなったという所がほとんどのメーカーであった。そういう意味でそこにITと挙げているとご理解いただきたい。
キャッチコピーの話しに戻ると、要は納得できて耳に入ってきやすい言葉の中で、山梨らしさとか甲府らしさをどこで求めていくのかというと、この1番最初にあったキーワードの中にある言葉については、ある意味ではある程度、どこの地域でも言えることで、「2つの重なり合う近世の存在」というのは前にF委員がおっしゃった信玄の時代の戦国時代と徳川時代というのが今、甲府の中に共存しているということをここで訴えたものだが、その辺くらいが他のまちとはちょっと違った性格があるところではないかと思うが、それ以外に他のまちと比べて甲府が著しく抜きん出ているとか、キラキラ輝いているというものを見た時に、私の頭の中には思い浮かぶものがなく、それであるならば、普通と違うキャッチコピーを作らないとアピールする力が弱いと考え、逆に言うと、緑とか自然とか、そういうものをちょっと外したところで考えてみても良いのではないかと思った。
F委員が甲府に来られて、たくさんのいろいろな素晴らしいものを見つけ出し、今いろいろな話をされているが、そういう意味ではいろいろな素晴らしいものが甲府のまちには埋もれている。そういうものをピックアップし、発見し、それを大きく育てましょう。いろいろな面白いものが見つかるまちだということを考えて、「発見都市 甲府」というものを考えてみた。
そういう意味でキャッチコピーの中でこういうタグが出てくるキャッチコピーはないのではないかという読みもあり、敢えてこういうものを作ってみた。逆に言うと、日常にはないような言葉遣いの方が面白いのではないかということを考えた。

【委員長】
説明がなかったコピー案の4番に「住まいる…」というのがあるが、住まいるはカッコとして笑う方のスマイルとかけている。それがちょっと入っていないから、住んでいるだけで笑顔がないのではないかと思うかもしれないがsmileの意味もある。

【F委員】
「2つの重なり合う近世の存在」、この中の1つのものとして、今、非常に関心を持ってもらうような1つの事例だが、江戸時代から始まったもので明治の初めから寿司屋というものがここの街にもできてきた。日本の寿司というのは、どの寿司屋に行っても一貫と言う。その意味を私はここに来て初めて知った。それは県立博物館の学芸員で、江戸時代のまち中を研究する人に聞いたのだが、甲府のある寿司店本店の寿司は大きい。江戸時代の初めからのやつは、2つ分くっついたような大きな握りだ。それでは一口で食べられないから、食べる時に2つに切って出してくれる。それが何となくずっと伝わっていって、皆2つ並べて皿に載せたものを寿司貫という。そういういわれを聞くと、やはりここは違うと思う。だいたい寿司というのは一貫の意味をほとんどの人は忘れてしまったのではないか。そういういろいろな発見がここにはある。
有名な古い豆菓子屋がある。あそこに行くと実に懐かしい豆類が並んでいる。ふかしただけのえんどう豆も売っている。あれは、子どもの頃、安いからよく食べた思いがある。それを見て郷愁を感じる。昔のことを思い出す。そういうものが点々とこのまちにはある。そういう良き伝統を持っているまちだ。ところがそれだけだと古臭いと言われてしまうため、そこで感覚の鋭い、洗練されたいろいろな製品、ファッションでも何でも、必要だ。あるいは非常に手厚いサービスだとか、そういうこともちゃんとやってくれる、そういう商店街だ。そういうことを表現するキャッチフレーズがあると素晴らしいと思う。

【C委員】
キャッチコピーについては誰に向けたものなのか。何となく話としては観光客向けなのかな、というのが1つある。今回の中心市街地活性化の話として、このキャッチコピーは誰に向けたものなのか、私もよく分からない。
私のイメージでは、市民感情の高まりが必要だということであるため、そういうものをターゲットにするキャッチコピーがあっても良いのではないかと考える。具体的にはどういうものがあるかというと、たいしたものはないのだが、市民感情の高まりというと、私の中では「一人ひとりが考えるまち こうふ」等、あまり中心市街地活性化らしくはないのだが、そういうものでもいいのかなと思う。
報告資料に挙がっているキャッチコピーは、それぞれターゲットが少しずつ違うような気がするので、そもそもどこを対象にしたものなのか。もしかするとそれは内閣府なのかもしれないが、その辺を少し考えを聞かせてもらえるとありがたい。

【A委員】
これはやはり一般の人たち、甲府市民に向けての話が第一になるのではないかと思った。それでその人たちが具体的に甲府の中心市街地、まちなかがどういうイメージに変わっていくのかという、報告書の最後、2番に書いてあるように、良好な変化が市民に実感できるということが大事だ。それは形ができた後に実感できるということも大事だが、形ができる前に、こんなまちになるのだというものが頭の中にイメージできることが大事ではないか。そのための、キャッチコピーが果たす役割は大きい気がする。
だからそういう意味で、一般の甲府、もしくは甲府の周りにいる人たちへ向けての情報発信がメインになるだろうと考えている。そういう意味からすると、案外と住んでいる人たち、僕ら自身も含めて分からないというところも少しあったりしたが、例えばそれ以外の話しでいくならば、「文化と暮らしが重なりあうまち 甲府」とか、そのようなキャッチコピーでも良いのかなと今ちょっと思った。何らかの一般の人たちが聞いてイメージを膨らますことができる、明るいイメージを持つことができるようなキャッチコピーは必要ではないかと思っている。

【委員長】
どうぞ、まだ発言されていない方、お願いします。

【I委員】
キャッチコピーについていろいろ意見が出ているが、私も他の都市を見て勉強した。一言でそのまち全体を表せるようなものがいいのではないかと思った。私の出身が長野市で、長野市では門前都市長野と一番売り出したいところを強くアピールして、その後にサブタイトルをつけていた。もちろん住んでいる人にもそうだが、プラス周りから見た人たちにとって分かりやすい都市のイメージを持ちやすいキャッチコピーが良いのではないかと思う。

【委員長】
いかがか。1つくらい、何か、気負わなくても良いから、このくらいの線というものが出来上がればいいと思っているのだが。前回の報告書では、「花と緑であふれる山の都」という表現がある。前回は3つあり、「近世を引き継ぐ現代の城下町」というのと、「未来に羽ばたくファッションジュエリー都市」という3本立てで、ちょっとバラけているという気がしている。私としては1本でいきたい。端的にこの計画の中心市街地はこんなイメージなんですよ、ということでまとまればいいという気がしている。
そういう中でコピー案の「1.緑と光と笑顔あふれるまち甲府」、「2.山と水と太陽のまち甲府」「3.住んで、来て、甲府大好き」、「4.住まいる快適都市」、「5.ウォーカブルシティ甲府」、そして部会の報告書に手書きで載っている「緑と光のまちこうふ―輝く笑顔 薫る文化」「生甲斐・楽しいまち甲府―居て、来て、見て、楽しいまち」「発見都市 甲府―身近にある宝物を発見できるまち―」といういろいろなキャッチフレーズが出てきているが、この辺で1本、どうしても絞りきれなければ2本でも良いが、ちょっと多数決というわけにもいかないので、これがいいよというものがあって、それを最終的に調整していきたいが何かないか。I委員、どうか。

【I委員】
先ほど委員長から話があった青森のキャッチコピーがコンパクトシティ青森となっている。私がこの委員会に属するようになってある雑誌で目を通したのだが、青森は雪国で、青杜市の雪害対策が非常に経費、人手がかかりまちづくりの阻害になっているため、当時の4、5期やっている市長がまちの中を整備するには、この雪を何とかしなければいけないということで、エリアを限定してコンパクトなまち青森ということにしたそうだ。
今の議論では、コピーがいくつかある中でそれをどれかというよりも、絞り込む方向性、どんな中心市街地にしたいのかという部分で、都市計画部会で話し合った時にもまずコピーありきでは議論がバラけてしまう、ではそれぞれの交通部会、都市計画部会、商業部会というもので事業が固まった後にむしろキャッチコピー案をつくる。これはあくまで私の考えだが、最後でももしかしたらよいのではないかという気がした。
ちなみに「住まいる快適都市」というのは私が思いつきで出したのだが、もちろん居住を重点的に置くという部分で、想定される事業を話す中で、あまり居住の部分がなかったため、これもどうかと思うのだが、ちょっと掛け合わせるような形で、smileと住まいという形を出させてもらったというのが1点。なので、このキャッチコピーについては場合によっては一番最後、そうまとめでも良いのではないか。これを決めることによって、これからも想定されるようなアイデアが逆に規制されてしまってはどうかと思う。

それから、もし時間があればまちづくり会社について、先ほどからD委員からも話があったし、今後も議論されているということだが、例えば駐車場の問題を1つとっても、あとF委員さんもおっしゃったような、例えば専門店街を作るようなこちらのお店からこちらへというような、そういう何というか、1つの動的なまちづくりを考えた時にも、まちづくり会社というのは非常に力を発揮すると思う。前回の結局、基本計画の中のTMOというものはなかなか機能せず、それぞれ行政がやる仕事、TMOがやる仕事、商店街の方々をはじめとする市民の仕事というものがそれぞれ規定される中で、なかなか行政が手を付けられない、技術的にも本来的な任務からも手を付けられない部分をやることがまちづくり会社だ。それは商工会議所が中心となってやられると思うが、例えばそこに不動産、売買とか仲介とか、媒介といったことを責任持たせてやるためにはそれなりの権限と財源と人間が必要になってくる。
何か聞くところによると、例えば行政とのつながりでまちづくり会社を考えた時に、例えば市街地活性化の組織があると思うが、例えば株式会社形態をとるという前提でいうと、市職員の出向はどうも今の法体系の中ではできない。
では、例えば他の協同組合のような形を取れば法的には可能なのかどうかというところもこれからの研究になると思うが、それが可能であれば、ぜひこれだけの陣容体制でやっている甲府市役所の方からぜひそのまちづくり会社の方に常勤の形で何とか出向できないものか。
と言うのは、どうしても責任はやはりその会社は負うという形を取らないと、なかなかTMOという形での今までの推移を見ていると、責任の所在がどこにあるのかというものの中で置いてきぼりになってしまって、例えばTMOが担うべき事業というのが、遅れ遅れになってきてしまうというものを見てきている。だからその会社には権限も財源もスタッフもこれ以上ないようなものを与えて、上手くいかなかったらそこが責任を取る。
簡単に言えば、自己責任の世界の中でその会社には頑張っていただく。そうでなければ、寄りかかる。言葉は悪いが行政はTMOに寄りかかる、TMOは市役所に寄りかかる、商店街組合もどこかに寄りかかるというような、前回の基本計画の総括の中で、それが一番大きな問題だということが挙げられていたため、非常にその辺が気になる。そこにはやはり繰り返しになるが、大きな権限や財源やスタッフを与えて、甲府市役所が作る中心市街地活性化基本計画を、憲法ではないが上位計画にして、その下で事業計画を指定する。それしかしないというような形を持たせれば、もちろん市民、あるいは企業からの資本の出資も募るということだが、そういうことをやって初めて大きなお金も集まってくるのではないかと思う。
少しキャッチフレーズから飛んで申し訳ありません。

(区域の問題)

【委員長】
時間も後5分ほどで5時になってしまうため、もう1つの大きなテーマもあるため、進行上、キャッチフレーズについては部会長会議をまた開くため、その時に原案を選ばせてもらう。それを次回の委員会で皆さんにご提案申し上げる。今日はちょっと時間の関係で決められないということでご了承いただきたいと思う。
また、今のまちづくり会社についてだが、たまたま私、上毛新聞を持ってきた。8月4日付けだが、「株式会社でまち再生」ということだ。ただし、この記事は前橋なのだが、これは全部民間だけで実施する会社だ。だからリスクは全部自分達で負うということだ。9人の法人と個人が出資して900万円で設立したということだ。内容は空き店舗紹介、情報発信、施設開発といったことだ。だからまちづくり会社もいろいろある。純粋に民間でやるもの、それからいわゆる公的資本と言ってはおかしいが、市や商工会議所が資本を出す場合もある。当然、市がお金を出すとなると議会の承認が必要だから、市議会をパスしなければならない。こういう問題もあるということを皆さんのお知らせしていただきたいと思う。ただ、私は、まちづくり会社は今回の目玉だと思っている。何が何でも設立してほしいと思っている。そのためには、イニシアティブとして、また資本と信用という問題があるため、やはり私は第3セクター的なものを期待している。
最後に区域の問題に入りたいと思う。区域の問題について、事務局から説明をお願いする。

【事務局】
事務局としても都市計画部会自体にも今日と同様時間がない形で投げかけさせていただいた点がある。決定事項という理解をこちらもしていなかったので、また持ち帰って再度検討した結果ということで改めて提案させていただくのでご了承願いたい。
当初、110ha、前回の計画を基本に、何も基準がないと議論ができないという形で、事業、いろいろな数値目標を議論する際の想定に前計画の区域で検討をしてもらった。都市計画部会の方で居住部分を受けて区域の話も出てきたということで、前回の都市計画部会にかけさせてもらったわけだが、その時の考え方は、国の意向が基本的には前計画から区域を絞った方が重点的な対応をしているということで評価が高いという情報を受けたため、道路から30mという所を切るなどの試みを行った。朝日通りの商店街、これは緑化とかいろいろな面で甲府市の商店街の中でも非常に頑張っている商店街だということもあり、やはり30mを切るとなると朝日通り商店街の理由もつかないということもあり、難しかったということが途中経過ではあった。当初示した策定方針の中では、前計画で考えた区域に対する考え方は基本的には間違っていない、まちづくりに対する方向性、事業の計画自体も間違っていないということを前提に、それを継承する中で改めて計画を考えていこうということを示させていただいた。その方向にも合うという形で、結論とすると事務局としては前計画の区域は基本的には残すという方向でいきたいと考えている。
変更点は、配布資料の地図の左下にピンクのラインマーカー引いた区域、これを付け加えさせていただきたいと考えている。この理由については、1つは前計画を作った当時、小学校の統廃合の話がまだ確定されていない時期だったということも含め、その辺も配慮する中で、道路から 30m以内という形で鍵ざきの形になっていた。1つはその鍵ざきが、今後区域を説明する中で説明しにくい点があるのと、もう1つは、当然だがその結果として、今、3つの小学校を統廃合して新たな舞鶴小学校ができたため、具体的にはこの小学校を活用しての大きな事業はないが今後のまちづくりの中では新しくできた小学校を加えた地域で、地域全体の活性化、居住の増加を考えていくというのは当然、国としても認めてもらえる考え方ではないかというということを考慮し、ここを加えるということを提案させていただく。
なお、先ほど申し上げたとおり、基本的には、区域を広げるということについては、国でその理由をかなり厳しく問われるということも聞いている。このことから、最低限のところとして、本当に学校の前の道から隣りのところを加えさせてもらった。ちなみにここを加えた面積というのは、前計画の110haから5ha増えて115ha、正式には再度計測が必要になるが、プラス5haになる。事務局としては今回の区域はこれでいきたいということで提案させていただく。

【委員長】
事務局の提案についていかがか。

【F委員】
今のは小学校だけの話か。それとも全体を考えてのことか。

【事務局】
この区域について。

【F委員】
私は現地を拝見して思ったことだが、新しく追加される小学校の近所、ここにはあまり商店はない。あれは商店街ではない。もちろん、商住混在、いろいろ混在しているが。駐車場、大きな物をここに建設するということは、そういう用地としては意味があるが、商業の活性化としては、ここはほとんど価値がないのではないか。この地区に他所から人を引っ張り込む力になるかというと、これでは無理だろう。

それから、朝日通りの商店街だが、あそこにあるのはほとんどが最寄り品商店であって、買い回り品ではない。遠くからの顧客を吸引するのではなく、その周辺の住民の日常の買い物に役立つような商店街だ。そうするとそういう地区は他にもたくさんある。ここだけを特掲する理由はどうなのか少し気になる。ただ緑化運動をやっているだけでは弱い。また、北口の開発、特に夢小路をつくるとか、これは南側のいろいろな商業中心地区の足を引っ張ることになるのではないか。つまり、まちの中心が一部北側に取られてしまうのではないか。これはかえってマイナスではないか。これは既存商店街の活性化、改善ではなく、新たに観光の場所を造ろうということですね。

この城門を発掘でつくりましたね。そこに昔の建物、明治時代の記念館を移築するのですか?それからそこに夢小路という土地の物産を売る建物をこしらえる。それだけで人を集める力が十分あるとは僕は思えないのだが、しかし集められるとしたならば、その人たちはこの南口から、特に舞鶴城公園の前あたりの人たち、紅梅通りの人たち、この人たちを向こうへ引っ張り込む、そういう効果を持つのではないか。そしてその人たちが、この桟橋を通ってこっちへ流れてくるかと言ったら、これはとても、距離もあり、周りの景観もあってこれは期待できない。つまり観光の目玉になる所が分散されることになるのではないかと、非常に僕は気になる。この甲州夢小路がどこまで進んでいるかわからないが、これはむしろ駅前の平和通りの、風林火山博をやっている所あたりに移した方が駅からスッと行けて、その人たちが左に折れれば商店街にも入って来られる。そういうものの方が商業効果は大きいのではないが。

それから(地図の)右下の方。商工会議所の裏側、北側で境界が決められ、その南側は対象から外れている。ところがこの辺りに随分古い老舗で再生されたらとても面白いと思うものがいくつかある。これは区域から外れている。あるいは法人会館がある。あれは甲府最古の近代建築であり、中も非常に良くできている。ああいうものを活かす。あるいはその斜め前にあるのが何度も私が言っている寿司店の本店だ。他にもそういう店がいくつかあった。こういうものが今皆、落ちぶれかかっているが、もう少し広げてその人たちも何か活性化の支援を受けられるようにして元気付けると、こちらまで人を引っ張り込める力になるのではないかと思う。

この4点、少し気になるので私の意見を申し上げた。

【G委員】
ピンクに塗られた今度拡大したらどうかという範囲だが、私はこれは賛成だ。やはり小学校の学区が中心市街地の中に1つくらい入っていないと街中居住となかなかリンクしてこないと思う。今回、住宅政策というかまち中居住というのはあまり事業の中では大きく出てこないが、先ほどE委員が言われたように、これから高齢化になり、住まい、そういう所に公共交通等サービスをしていく上でも、この小学校のところまでエリアを広げていくのは良いのではないかと思う。
その代わり逆に連雀の方のエリア。これは、まさしく先ほど道路から30mと言いながら、ここの部分に限っては完全に道路の部分で限っている。つまりこれは土地区画か、市街地再開発か事業を想定したエリアで線を入れていると思うのだが、ここについてはかなり実現性、現実性がないエリアではないか。むしろ、 115か110かという数字の遊びではないが、5ha分増やすのではなく、どこかで絞るところは絞って、メリハリをつけた方がいいのではないか。少なくとも連雀のエリアを入れる限りにおいては、事業の中に何か組み込まない限りは説明がつかないと思う。

【E委員】
今のご意見に関連して。基本的には同じ考えだが、私はずっと前から何度も申し上げている通り、住宅地、平和通りの西側をもう少し増やしていくべきだ、このピンクよりももっと広い方がいいという考えは変わっていない。かと言ってそのエリアが広がるということについては、私もあまり望んでいるわけではない。今、連雀の話が出たが、連雀と言わず、やはり商業地域から削っていくべきだと思っている。と言うのは、行政の仕事として商業の活性化というのは一番苦手な分野だと思うからだ。だから今までうまくいっていない。行政主体の商業活性化はうまくいっていない。そういったこともあり、今回も同じように商業の計画を今後、いろいろここで考えているわけだが、本当にうまくいくかどうかは、私は未だに懐疑的に思っている。
この中心市街地活性化計画を作ると言ってからかなり時間が経つわけで、ある意味、商店街ごとに既に持ち込み企画みたいなものが出てきてもいい頃ではないか。「実はこの5年間でこういう企画があるから、うちの商店街ではこういうことをしたい。それにつけてはお金を出してくれないか」というような持ち込み企画があって、そういったところからこの計画のエリアに盛り込んでいく。過去のエリアがどうだったとかそういうことではなく、そういうようなやる気のあるところをエリアに指定していく。たとえ、ど真ん中にあったとしても、そういうことが見当たらない、5年間で何も施策が考えられない地域はどんどん外していってもよいのではないかと思っている。
エリアがだいたい100haということであれば、その数字を基準に考えて特に前の線引きというものにこだわる必要はないと考えている。以上だ。

【委員長】
他にいかがか。

【C委員】
エリアに関してだが、私はまちなか居住という話しから考えると、もちろんこの中にたくさん住んでくださいというには、ちょっと狭すぎるというのがあると思うので、まちなか居住を重点的に考えるならもっと広くていいと思う。
それは私の個人的な意見だが、1つ質問がある。これは実際、事業は何をするのかという話。今日、いろいろと事業がどういうものがあるということで、場所が決まっているものがほとんどだった。これはここ、これはここというように。なので、そういう意味で、これを例えば広げていったとして、例えば、先ほど問題に挙がっていたが、朝日町商店街を入れておいたとして、結果として何ができることになるのかを見ていくと、まち中緑化推進とポケットパークかと思うが、でもそこにはそれは書いていない。これは一体領域を広げて何ができることになるのか。具体的に朝日通りを例えば入れるとしたら、ここでは何ができるから残したいというのか。他のところをこうすると何ができなくなるのかという話しがあまり明確でないため、その辺を教えてもらいたい。

【委員長】
だいたい意見が出尽くしたのではないかと思うが、事務局でご指摘されたことについてお答えをお願いする。

【事務局】
朝日通りについては、正直、事務局サイドでも都市計画部会でも議論が出て、やはり形というか、区域としてやはり商店街の通りとそれに付随する30mという形として一見不自然なイメージを事務局も持っていて、ここについてはどうするかという議論は何回もした。その中でやはり中心商店街というと正直言って、事務局も百貨店より下のイメージがあるが、今回、商店街の活性化ということと、それが非常に重要なポイントではあるが、やはり居住も含めてということなので、トータルで考えた。この朝日通りの商店街はやはり南側の商店街に比べて、自分の所でいろいろな努力をしている点が多く見受けられるということもあり、緑化だけでなく、まち中居住で、商店街の近くに住みませんかというようなPRをする等、いろいろな努力をしているということもあるため、そのような動きをぜひ下の方の商店街の方々にもつなげていきたいという意味もあり、事務局としては、ここは不自然な形ではあるが残したい。

居住ということで逆に広げた方がいいのではないかという考えもあるが、数字だけにこだわるわけではないが、どうしても国の方針が、本当にそこに具体の事業があるものならともかく、そうではなくただイメージで居住ということだけで区域を広げるということに対しては、本当に集中的に中心市街地をよくしていこうという点からは厳しい指摘があるという話しを多々聞くため、総合的に考えて、ここはこのまま残した方が良いのではないかということだ。

学校の区域で広げたことについては、逆にG委員さんにフォローしていただいたとおりで、学校を中心に今の自治会を含めて成り立っているということもあるし、新たな試みとして、まち中にある小学校を統合してできた学校であるため、やはりこれを中心に考えていくことも必要だということで加えたところだ。

それから、いわゆる連雀の辺りについては、そのすぐ近くに桜町の駐車場がある。ここについては一生懸命何とか活用をということで議論をしているところだが、今のところ具体的な内容として盛り込めるかどうか微妙なところである。本計画については、この桜町の駐車場で何を建ててどのような商売をするという具体的なものを載せなくても、今後、地元の方が一生懸命努力して、地元のために購入した駐車場を中心街の活性化のために活用したいので何か計画を立てたいということを計画に載せるということも可能だ。今までの経過からいって、この駐車場近辺は非常に今後重要であるということもあり、今後ぜひここは含めていきたい。その駐車場の関係の開発が出てくれば、まだちょっと具体的に何年ということはないが、都市計画道路の和戸・竜王線も関係してくることもあり、その区域も残しておいた方が良いのではないかということだ。

最後に北口の夢小路については、実際に計画がかなり進んでいるため、夢小路の場所というのは駅の北側でもちろん確定している。平成22年くらいにオープンするような形で、よっちゃばれ広場、お祭り広場、藤村記念館も含めて22年くらいには全部まとまってくるということもあり、当然市も一生懸命投資してつくったところであるため、ここは集客できる、賑わうと考えている。

また、先ほどの北口と南側との距離がかなり遠いという指摘は、私共も実際に歩いてみて感じているところだ。協議会の関係のワーキングでレトボンの活用も考えているが、その中で、ぜひここに集まった人たちをレトボン等を活用し、南側に来られるような方策も含めて検討している。これは部会の中の報告としては出ていないし、まだ固まってはいないため、事業としてはお示しできるような状態ではないが、最終案の中ではお示しできるような格好で、庁内を含め協議を進めていこうと思っている。イメージの中では、中心市街地、その中でも中心商店街ということであれば、ちょっと距離感があるかもしれないが、やはり一番重要な集客施設の一つでもあるし、そこから南に下ってくると、県庁、お城、市役所新庁舎、紅梅町があり、跨線橋からの通りというのが実は平和通り以上にこの計画の図面を見ていただくと、中心線という形になるので、中心線で北と南を結んでということも含めて、このような区域が良いのではないかという提案だ。

【委員長】
事務局案についていかが。なかなか問題が多いのだが。私は、面積が増えたことに対して、審査する側に印象を悪くするのではないかという1点だけ、心配している。

【E委員】
今、委員長からも話があったように、やはり数字が増えることについては慎重にならざるを得ないだろうという気がしている。商店地域を削るということについては、何か大きな問題が出てくるのか。商業地域、この平和通りの東側にあたる部分。5ha分を削るというイメージ。それは逆に行政のやる気を見せるということではないか。要は過去のままでも良いということであれば、特にやらなくても何かお金が降りてくるかもしれないという期待を商店街で持っているかもしれない。そうではなくて、今度はやる気はないところはお金は降りないどころか、もう適当にやってください、突き放されますよ、という行政の本気度を見せるという意味でも、そういったところがもしあれば、あまりやる気のないようなところがあれば、そこは積極的に外していくという方針は考えられないのか。

【副市長】
何も案を持ってこなかった商店街は外すということは、困難だと考える。朝日町は、私の知る限りでは活性化には非常に熱心な商店がある部類だと思う。

【E委員】
朝日町が熱心というのはよく知っている。だから私は残すことには賛成だ。だから平和通り東側の商業地域でということだ。

【事務局】
平和通りより東側の商業地区は全部外すということか。

【E委員】
商店街ごとに考えていただき、特にアイデアがないとか、あまり乗ってこないところは今回は外すという選択はないのか、ということだ。

【副市長】
都市計画的な観点もあるため、熱心でないから外す、熱心だから入れてあげようという世界ではないのではないかと思う。この場所は熱心であろうがあるまいが、周りで寄ってたかってでも頑張ってもらう、むしろ中心市街地というのはそういう場所ではないかと私自身は思っている。
数ha広がったからと言って国が非常に厳しくなって難しくなるということはないと思う。

【委員長】
国がどうということではないが、そういうことであれば、事務局案で行くということでお願いしたいと思う。
きょうは本当に結論が出ない点もいくつかあったが、それは残っている点、特に交通部会についての中身、駐車場を中心とした話、それからキャッチフレーズ、この2点については次に部会長会議を開催させていただき、次の本委員会で最終的なプランにさせていただきたい。
では、次回の委員会についてはどうか。

編注・このあたりのご意見を読んでいると、「中心市街地活性化」「まちづくり」「コンパクトシティ」の統一されたコンセプトが無いままに「基本計画」が議論されているように思えます。中心市街地活性化とはどういう事をイメージしているのか、「まちづくり」や「コンパクトシティ」という言葉との関係では何を考えているのか、バラバラです。居住(住みたいまち)と観光と商売の三者関係で何を目指しているのかまるで分からないです。
委員長の発言にあるように、国の方針ではなく甲府市の中心をどうしたいかということが最大課題なので、その軸が見えなくなっている行政の姿は理解できません。補助金獲得のために作る計画なら失敗します。今回の中心市街地活性化プロジェクトは地域を絞り込んでJRの北側は外して南側のみ、東は金手のクランク近傍、西は平和通り沿いの商店街に挟まれた城下町地図にあるような地域で考えるべきと思いました、東が広過ぎるなら魚町通り辺りまでか。尚、北口県有地は日比谷公園のような公園化して中に図書館を置く。2007.10.14

【事務局】
次回については、事務局の案としては日程調整をさせていただく中では第1案としては10月30日(火)を提案させていただきたいが、いかがか。時間は同じ3時を予定している。

【委員長】
10月30日(火)でいかがか。特に異議がなければ、10月30日(火)ということでお願いしたい。

【事務局】
それでは10月30日(火)午後3時、場所は決まり次第お知らせする。日程的なこともあるが、事務局としては、30日は今までの部会から出てきたものをもう1度こちらで事業の形でまとめ、10月11日には協議会からもまとまったものが出てくるため、それもまとめ、加えて事務局で検討している案もあるため、内部等で調整する中で、10月30日には現在考えうるすべての事業ということで、部会から挙がったものも精査する中で、全部拾い上げられるかは分からないが、30日には素案ということで出させていただく。
その後はいろいろな手順があり、国に出す際にはもう1度、この委員会を開く必要があると思うため、場合によっては、11月の終わりか12月に最終案について、委員会を開く予定があることを付け加えさせていただく。
最後、説明の時間がなくなったため、誠に申し訳ないが、本日配らせていただいた市民アンケートのクロス集計があるためぜひお読みいただきたい。
また、皆さんに御協力いただき、8月25日には31名の公募の市民の方、それから策定委員にも皆様にも集まっていただく中で、中心市街地を語る会を開いた。かなり活発な意見をいただき有意義な会議だった。概略ということであるため、すべての意見をなかなか網羅仕切れなかったが、できる限りの意見を網羅したものと、皆さんから出していただいた意見を貼り付けたもの(KJ法)の資料が後ろについている。例えばキャッチコピーの問題などにも関係してくると思うため、ぜひこの辺も参考に読んでいただきたいと思う。

【委員長】
他に何か皆さんから何かあるか。ないようなのでこれで散会させていただく。