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まちづくり会社設立

読売新聞山梨版ニュース 2007年09月07日

甲府商工会議所は2007年9月6日、甲府市の商店街活性化や地域の再開発を支援する、まちづくり事業の専門会社を設立する方針を明らかにした。

中心市街地の空洞化が進む「県都」の再生に向けた推進組織とする。甲府市や甲府商店街連盟などにも役員の派遣や出資などの協力を求め、年度内にも事業を開始したい考えだ。
 資本金は400万円を想定しており、商議所はこのうち100万円の出資を決めている。会社の形態は株式会社か、有限責任だが株式会社に比べて自由な運営ができる合同会社(LLC)を検討している。
 商議所が社長を出し、商店街の代表のほか、中心市街地に出店する大型店からも役員を迎える。社員は商議所のほか、市、大型店、金融機関などからの出向者を予定している。事務局は商議所内か商店街の空き店舗に設置する方向だ。
 会社の事業内容として
 〈1〉小売業・商店街活性化の調査と研究
 〈2〉市が進める中心市街地活性化基本計画の策定への協力
 〈3〉市街地での駐車場の整備・運営
 〈4〉再開発や小規模開発への支援・協力
 〈5〉商店街活性化への支援・協力
――などを検討している。商議所の渡辺恭史・専務理事は「関係者が参加する新会社を作ることで、中心市街地の活性化を本格化したい」と話している。

未だ調査中ですがかつての甲府市TMO(Town Management Organization)では「甲府中央まちづくり(株)」が設立されていて、今回のプロジェクト-中心市街地活性化協議会にも法第15条第1項関係(まちづくり会社)として参画しています。甲府市から出資もされているこの会社についてはホームページは見つかりませんが、私が電話取材した限りでは甲府ワシントンホテルプラザが入っている建物(これもTMOで建設されたようです)に併設されたカワセミ201駐車場の運営をしています、その他の事業については確認できませんでした。しかし甲府市中心街でこれほど求められている駐車場情報が会社自身からは何も見えていないのも不思議な会社です。

2007.09.08 新まちづくり会社設立

2007年9月7日の読売新聞山梨版記事が「まちづくり会社設立へ」とタイトルされていたので開いてみました。
「まちづくり会社」という呼び方は「中心市街地の活性化に関する法律」で、「良好な市街地を形成するためのまちづくりの推進を図る事業活動を行うことを目的として設立された会社」として書かれているから、この呼び方は一般的な企業には使われないと思っていますので甲府市以外に山梨県内のどこかで中心市街地活性化事業が始まったのかと思ったのです。甲府市中心市街地活性化協議会の構成員には既に「甲府中央まちづくり(株)」が入っていますから、そう思っても当然でしょ?!

ところが読売新聞の記事では、『甲府商工会議所は2007年9月6日、甲府市の商店街活性化や地域の再開発を支援する、まちづくり事業の専門会社を設立する方針を明らかにした。』

中心市街地活性化協議会に参画している組織の他に新会社ができる意味は甲府商工会議所サイトにある甲府中心市街地活性化協議会の第3回議事録(平成19年8月8日開催)で確認できました。
これは中心市街地活性化基本計画認定申請の前に「まちづくり会社」の交替を意味するものです。「甲府中央まちづくり(株)」からは公的には手を引くという意味でもあるのでしょう。
新会社について、『現状甲府中央まちづくり会社が駐車場運営業務を中心としていることから、まちづくりに特化した会社にしていきたい』という意見が議事録に書かれていますが、常識的に考えて驚いた発言です。TMOで公的資本も投下して「甲府中央まちづくり」と銘打って設立したこの会社の運営に対して甲府市の皆さんは何をしていたのか、継続性なしに石を積むのは賽の河原だけでいいでしょう・・・なんちゃって(^o^)

ちなみにこの駐車場の名前、カワセミは甲府市のシンボルの鳥です。TMO事業の中核として設立されたパーキングですから名前のいわれはおそらくこれでしょう。まだ調査中ですがかつて中心街では「地域通貨K」というのも活動した事があり、このKもコウフやカワセミの頭文字のKだったことは知りました。

これまで調べてきた限りですが、TMOの現状や成果について恐らく一般市民の方々は知らされていない、だから何もご存じない、そこに一番の問題があったと私は考えました。『現状甲府中央まちづくり会社が駐車場運営業務を・・・』というような発言があることから、TMOは何ら所期の成果をあげていないのだと感じます。
その費用効果分析をやり問題点を洗い出す作業が行われて今回改めて中心市街地活性化事業に再挑戦しているのだと考えたいと思います。

言ってみればTMOで作った甲府中央まちづくり(株)は社会保険庁同様にまともに仕事をして来なかったという結論に達し中心市街地活性化協議会の法的に認められる構成員としてふさわしくない、新規に設立した方が効率的だという結論かと。

だから今回の中心市街地活性化事業は過去の二の舞、三の舞にはならない、させない、それが中心市街地活性化協議会や甲府市中心市街地活性化基本計画策定委員会のホームページからは見えてきそうです、期待します。

もうひとつ気が付いているのは中心市街地活性化基本計画策定委員会にある問題、委員になっていながら過去3回の会議に一度も出て来ないメンバーがいて、それが住民代表という事らしいので、この組織については資料にもとづいて整理したいと考えています。

私は甲府エイリアンのくせに甲府市中心市街地活性化ホームページなんて書いていますが、発信するだけならこのブログで済む・・・これまでのところ上に述べたような中心市街地活性化の歴史として整理されたWebページが見つからないから自分の学習のためにまとめているだけです。ページ内容が正しいかどうかはリンクしている公的なページやWeb公開されていない文書をご確認くださいますように。私はそういう紙ベースの文書に接する機会はありません。

尚、9月8日の早朝に「甲府市新庁舎建設について」公式ホームページが設置されていることに気が付きました。私は新庁舎プロジェクトと中心市街地活性化事業は密接に関係していると考えていますから、現在地での新庁舎建設は妥当な結論だと思います。もし仮に甲府駅南口から中心街にかけて県庁移転を含めた大規模な都市改造計画が始まるなら話は別ですが(^o^)